富立大橋(富山-立山)4車線化工事が完了 24日から一般利用
富山県の富山市藤木と立山町利田を結ぶ富立大橋の4車線化工事が完了し、開通式が23日に現地であり、地元住民ら約80人が祝った。渋滞解消による利便性向上が見込まれるほか、立山町では企業誘致、商業エリアや宅地の開発を目指す動きが出ており、産業・経済活動の活性化が期待される。一般の利用は24日午前6時から。 新田八朗知事は式辞で「多くの方に利用され、地域の発展につながるよう祈っている」と語った。藤井裕久富山市長もあいさつし、富山立山線建設促進期成同盟会長の舟橋貴之立山町長が謝辞を述べた。野上浩太郎、堂故茂の両参院議員、上田英俊、吉田豊史の両衆院議員らが祝辞で壇上に立った。 雄山高校吹奏楽部が演奏で花を添え、出席者がテープカットとくす玉割りで祝った後、橋を歩いた。 県道富山立山公園線の常願寺川に架かる富立大橋は長さ509メートル。2005年3月に暫定2車線で供用を開始した。 15年度に着工した4車線化事業の区間は延長1・8キロ、幅員23メートルで、片側だけだった歩道が両側に増設された。事業費は約47億円。
立山町側では、町が利田地区での企業誘致に向け、住宅や店鋪も開発できる都市計画法上の「準工業地域」の用途地域の設定を目指している。民間の商業エリア開発や宅地開発の動きも活発になっている。