“AKB48”とヒーローが続ける支援活動 東日本大震災から3年
■東日本大震災から間もなく3年 東北地方を中心として、日本列島に甚大な被害をもたらした東日本大震災から、間もなく3年が経とうとしている。最近は、震災関連のニュースも以前ほどには報じられなくなったが、被災地では、現在も大雪や寒風に見舞われながら、仮設住宅での不自由な生活を余儀なくされている人たちも少なくないなど、復興復旧には多くの時間を要している。 震災被害の風化を危惧する声が出ている一方で、ある被災地では、アイドルとヒーローによる地道な支援活動が話題を集めている。アイドルグループ「AKB48」を中心としたAKB48グループといえば、2011年3月11日の震災発生直後から、震災復興支援活動「誰かのために」プロジェクトを始動。 AKB48グループとして、5億円を寄付するとともに、プロジェクトの特設サイトで「風は吹いている」や「掌が語ること」などの震災復興応援ソングを無料配信したり、常設劇場で無料の復興支援特別公演をしたり、劇場に募金箱を設置したりするなどして、全国のファンから義援金を募り、日本赤十字社を通して被災地への全額寄付を行っている。昨年3月には、義援金の総額が13億4万5904円になったことが明らかになった。 ■現在も続けているメンバーによる被災地訪問 こうした節目のイベントやインパクトのある“数字”ばかりが大々的に報じられがちだが、AKB48グループは、震災から3年が経とうとしている現在まで、メンバーによる毎月1回の定期的な被災地訪問も継続している。 「岩手県沿岸は今日、50センチを超える大雪に見舞われている。そんな中、誰かのためにプロジェクトで訪問が行われた。もうすぐ震災から三年が経つ、しかし現地では区切りはない。今も困難な状況が続き、思うようにならないことが多い。三年も経つと、訪問する人々、特に芸能人が来るのは稀だ。仮設住宅で家族で冬を越す中で『AKBがやってくる』と聞く。そのときの人々やこども達の笑顔が輝くのを何度も見た」 今月上旬、自身のインターネットのコミュニティーサイトで、ほとんどメディアには報じられていない「AKB48」の入山杏奈らメンバーの被災地訪問についてこう綴っているのは、津波の被害も受けた岩手県の山田町で活動する“ご当地ヒーロー”のマブリットキバさんだ。