日本最大規模!長崎市に洋上風力発電訓練施設が誕生
テレビ長崎
将来、長崎県の基幹産業として期待されている海上の風力で電気を生み出す「洋上風力発電」。 その技能者などを育てる日本最大規模の訓練施設が長崎市に完成し、7日開所式が行われました。 長崎市伊王島町に完成したのは洋上風力人材育成センターです。 開所式には日本財団の海野常務理事や馬場副知事など約100人が出席しました。 日本財団 海野光行常務理事 「四方を海で囲まれた日本はアジア最大の洋上風力発電のポテンシャルを有していると思っている」 「洋上風力発電」は海上の風の力を利用したクリーンな発電方法として注目されていて、長崎県内でも五島市沖や西海市江島沖で設置や調査が進んでいます。 一方、その開発過程や稼働後のメンテナンスでは、強風が吹く海の上や高い場所での作業が必須で技能者には高度な技術が求められます。 このセンターは洋上風力発電の技能者などを育成する施設で、長さ12.5メートル、深さ3.5メートルのプールでは、海上での避難の方法を。 高さ6メートルの作業場では安全な上り下りなどを学びます。 英語での訓練にも対応していて、国の内外から毎年約1000人の訓練生を受け入れることができます。 また、2025年度末には、より専門的な知識を学べる技能訓練棟が完成するほか、2026年度末には長崎市の高島沖に世界初となる海上で訓練できる施設が完成する予定です。 日本財団 海野光行常務理事 「長崎には(洋上風力発電の)フィールドがあるということこれが一番大きい。規模的にもカリキュラム的にも一番質の高いものがここで提供できる。そういった意味ではこの長崎の場所が拠点となって全国の人材育成をリードしていく存在になってほしい」 センターの本格稼働は来週からで、初回は6人の訓練生を受け入れるということです。
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