「僕だからこそ」ALS患者、訪問看護立ち上げ目指す 寄付呼びかけ 糸満 沖縄
体を徐々に動かせなくなる難病「筋萎縮性側索硬化症(ALS)」と27歳で診断された糸満市出身の眞榮田純義さん(29)が、幼なじみと訪問看護ステーションの開業に向け奮闘している。要支援者となった今を見つめ、「僕だからこそできる事業」と立ち上げを決意した。利用者と家族の時間に寄り添うサービスを目指す。 イケア、商品受取りセンターを宜野湾に開設 ALSは、運動神経が障害を受けることで、全身の筋肉が少しずつ衰える進行性の難病。厚生労働省によると2022年度末現在、ALSの特定医療費受給者証所持者は全国で9765人(30歳未満は15人)。うち沖縄県内は95人となっている。 眞榮田さんは現在、車いす生活を送り、講演会の開催のほか、難病患者や医療関係者らとの情報交換に奔走する日々だ。 元来、悩むことがないと話し、診断からの約2年間を笑顔でこう振り返る。「健常の時には見えなかった世界が見えて、人の温かさを感じる。今の方が幸せです」 同ステーションの資金造成に向け、ウェブサイト「レディーフォー」でクラウドファンディングを実施している。第一目標額を10日に達成、第二目標額は750万円。14日午後11時まで。
琉球新報社