現役王者同士がX上で火花を散らしたが…

　中井りん（修斗道場四国）の対戦相手公募に、現PANCRASEフライ級王者・重田ホノカ（THE BLACKBELT JAPAN）が名乗りを挙げた。 【写真】栗山葵との前戦でギロチンチョークで絞め上げる中井りん 　2024年5月26日（日）の『DEEP JEWELS 45』（ニューピアホール）に出場予定だった栗山葵（SMOKER GYM）が右膝前十時靭帯断裂により欠場。王者・中井りんとの「DEEP JEWELSフライ級（-56.7kg）タイトルマッチ」が中止となることが発表された。 　DEEPは、栗山との王座戦が無くなった「中井りんの対戦相手を急遽募集する」とし、「この最強女王にチャレンジできる勇気のあるファイターは、DEEP事務局（03-6908-6455 info@deep2001.com）までご連絡ください。体重は57.0kgから59.0kgで要相談」と発表していた。 　そこに反応したのが、3月31日にプロMMAデビューから11カ月、4戦目でPANCRASRE女子フライ級（56.7kg）王者となった重田ホノカだ。 「DEEPJewelsのフライ級タイトルマッチ空きが出たみたいですね………減量3キロくらいだし、いつでもいけますよ」と、対戦相手に名乗りを挙げた。続けて、「正直、自分がチャンピオンだって自覚ないです。私はいつでも青コーナーで挑戦者のつもりです！」と、クイーン・オブ・PANCRASEの肩書き抜きに挑戦したいとアピールした。 　その言葉に、重田をブロックしていた中井だが、「OKです　タイトルマッチがしたいなら、そちらもタイトル(ベルトを)かけて下さい　そちらがタイトル(ベルトを)かけないなら、こちらもかけません、ベルトやタイトルに関しては、そうでないと私にだけベルトをかけろと言うのは、不公平です　タイトルマッチでないなら、募集に書いている通り、59キロ以下のワンマッチでやって下さい　5分3R肘ありルールで　何にもならない試合に、大先輩で実績ある私に何にもならないけどきつい減量して苦しめというのも、違うと想うんですよね」と、返答。 　約1カ月10日後の試合に、中井は「DEEP JEWELSのタイトルに挑むなら、PANCRASEのベルトも賭けること」「タイトルマッチ以外なら59.0kg以下契約試合にすること」を条件とした。 　近年の日本MMA女子においては、選手層が十分ではないため、団体間の行き来に柔軟な姿勢を取っているが、両者ともに団体のチャンピオンとなると、急な折衝は困難なことが予想される。現時点で両者の発言に、DEEP JEWELSもPANCRASEも反応は無く、今後の動向が注目されるところだ。