「学歴だけでは、就活は通用しない」慶應大生の反省…夏のインターンで危機感→対策→早期選考で内々定
「早期選考に呼ばれないかも」というプレッシャー
男性が参加したインターンは、大きく分けると3タイプあったといいます。タイプ1は事業体験。タイプ2は新規事業の立案。タイプ3は架空の取引先への提案書作成です。 2と3のケースではゼロから企画を作り上げないといけないため、夜中まで取り組むこともありました。「ちゃんとしたものを作り上げないと『優秀』だと思ってもらえません。早期選考に呼ばれないのではないかというプレッシャーがあり、気が抜けずにきつかったです」 結局、参加した20社のうち10社ほどで早期選考に進んだという男性。3年生の3月までに、本命の大手金融機関を含む6社から内々定をもらい、本選考へ応募することなく就活を終えました。 政府のルールでは、3月1日に会社説明会などの「広報活動の解禁」、6月1日に面接など「採用選考の解禁」とされていますが、強制力はありません。 リクルート就職みらい研究所の調査によると、男性と同じ2025年卒の大学生の就職内定率は、4月1日時点で58.1%(前年同月差9.7ポイント増)。5月1日時点では、72.4%(同7.3ポイント増)でした。 男性は「就活が早期化したことで、長期化もしているのではないか」と学生側の負担が高まっていることを懸念します。 一方で、「早い段階で内定をもらえたのは気持ちが楽だった」といい、「就活の期間は長くなってしまうかもしれないけど、自分を見つめ直したり、いろんな職種に触れることでキャリア観が広がったりするので、早めに始めても損はない」と振り返っていました。 ◇ ◇ ◇ 【「オヤカク」アンケート実施中】 企業が保護者に内定の確認をする「オヤカク」について、ご意見を募集しています(6/6締め切り)。 https://www.asahi.com/opinion/forum/202/?ref=withnews