つつじまつり、5年ぶり 三重・松阪の荒滝不動尊 29日にバザーや演奏、餅まき
三重県松阪市飯高町赤桶の荒滝不動尊で千株近いツツジが見頃を迎え、山肌を赤く染めている。同所では29日に赤桶区主催の「荒滝不動尊つつじまつり」が開催される。コロナ禍を経て5年ぶりの祭りで関係者は来場を呼び掛けている。 荒滝不動尊の周辺は、昔からツツジが多く自生していたとされる。1世紀以上前に地元の人たちが植え足して育て、山を覆うほどになった。 地元の人によると、今年の開花は例年より数日遅いが、山の斜面約150ヘクタールにわたって赤い花が咲き誇っている。 催しは100年以上前に始まり、現在は同町のまちづくり団体「赤桶やったろ会」(嶋橋敬一郎会長)が中心となって企画と運営を担っている。 当日は午前11時からバザーやバンド演奏があり、県立飯南高校吹奏楽部の有志による野外コンサートも開催。午後3時からはあめまき、同3時半から餅まきを行う。 来場者に、気持ちよく過ごしてもらおうと今年から、開催直前まで会場を囲うように獣害用の電気柵を設置しておく。ふん害の軽減を図るという。 赤桶区の西浦由佳副区長(66)は「5年ぶりのまつりです。新緑の中、山の斜面に群生しているツツジをぜひ見に来てください」と話している。