ブレゲ「クラシック 5177」に感じるシンパシー。老舗酒蔵「福光屋」14代目の腕時計語り
来年で創業400年を迎える金沢の酒蔵、福光屋。現在では、日本酒だけでなく、米と発酵にフォーカスし、食品や化粧品など酒造を超えた物作りで先端的な姿勢を貫く。 ▶︎すべての写真を見る その14代目を継ぐ福光太一郎さんのお手持ちは、金時計2本。聞けば「時計好き」というわけではなかったそう。 「入社をきっかけに、スーツを雑誌で勉強したのですが、その腕元には時計が必要だと感じました」。
最初の一本は常に身に着けていたゴールドのマリッジリングと相性のいい、カルティエのミニマルな角形「タンク ソロ」。 さらに福光さんが、スーツスタイルを磨く際にお世話になったというのが、地元・金沢のセレクトショップだったそう。2本目の「カラトラバ」購入に、このショップが深く関わる。
「読んでいた雑誌によく登場していたそのショップのブランドディレクターが、たまたま金沢に来店されていて、この時計を取り扱っていました。話を深めていくうちにご縁を感じて衝動買いしたんです」。 いわゆるバウハウスデザインの名作「Ref.96」の系統を継ぐ名機で、ドレスにもカジュアルにも似合う「カラトラバ」。当時40歳を迎えた記念ということも購入を後押しした。 「パテック フィリップには、時計作りのブレない姿勢や自社製造へのこだわり、同社の時計ならばどの年代のものでも修理可能な点などに強く惹かれていました。 400年企業である我が社との共通項も感じられて、ずっと欲しかったんです」。
これら充実の2本に加わる時計として提案したのが、ブレゲ「クラシック 5177」だ。 伝統的な高温焼成による「グラン・フー」の炉焼きエナメルダイヤルは、ブランドカラーでもある深みのあるブルーに。 ブレゲ数字やブレゲ針など、ブランドを特徴付けるディテールが備わったケース厚8.8mmの薄型ドレスウォッチ。チャプターリングには星やダイヤモンド、百合の細密なモチーフが並び、さりげなく華やぎを添える。