巨人、2年連続BクラスからV奪還 阿部監督は原前監督に感謝の涙「指導者に導いていただいて…」
● 広島 1 - 8 巨人 ○ <25回戦・マツダスタジアム> 優勝マジックを「1」としていた巨人は、敵地で広島に快勝。4ぶり39度目のセ・リーグ優勝を成し遂げた。 打線は1-1の同点で迎えた6回、4番・岡本和の左中間突破の適時二塁打で勝ち越し点を奪うと、なおも二死一、三塁で8番・小林が右前適時打を放ち3-1。7回以降も岡本和の左翼への適時二塁打などで5点を加えた。 投げては先発の菅野が8回6安打1失点の力投。優勝決定試合でリーグ単独トップを更新する15勝目(3敗)を挙げ、4年ぶり4度目の最多勝のタイトルを確実にした。7点リードで迎えた9回は、2番手の高梨が2つのアウトを奪い、最後は守護神・大勢が締め胴上げ投手。ナインがマウンドに集まり歓喜の輪を作った。 巨人は2022年4位、翌2023年も4位に終わり、球団史上2度目となる2年連続Bクラス。今季は阿部新監督の下、6月までは5割前後をキープする戦いが続いたものの、7月2日から7連勝を達成するなど、後半戦から着実に貯金を増やした。 9月中旬以降はリーグ連覇を目指す阪神との一騎打ちとなり、同18日に優勝マジック「9」が初点灯。2ゲーム差で迎えた22日からの阪神との天王山2連戦(甲子園)を1勝1敗で凌ぎ、粘る阪神を振り切る形で4年ぶりのリーグ優勝を決めた。 優勝決定後、阿部監督も歓喜の輪に加わり、現役時代の背番号にちなみ10度胴上げ。優勝監督インタビューでは現役時代の決め台詞「最高でーーす!」と絶叫し「『全員で行くぞ』と言ってきた。信じてよかった」とナインの頑張りを称えた。 原前監督のあとを受け、新監督に就任。「もちろんプレッシャーはありましたし、この場をお借りして、原さんが…」と涙を浮かべた。「…指導者に導いていただいて、よかったなと思います。感謝しています」と前指揮官に感謝した。 次なる目標は2012年以来の日本一。「今日1日だけは余韻に浸って、まだまだ先がある。それを見据えてやっていきます」と意気込んだ。
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