【ベトナム】ホーチミン市、タインダー半島を本格開発へ
ベトナム南部ホーチミン市人民委員会はこのほど、ビンタイン区で計画されている「ビンタイン・タインダー都市区」開発事業を、南部解放・南北統一50周年記念事業リストに搭載した。2025年4月30日までに事業主の選定入札の完了を目指す。23日付タインニエン電子版が報じた。 市は現在、ビンクオイ・タインダー半島の計画・建設アイデアの国際コンペを開催中だ。 タインダー地区はサイゴン川とタインダー運河に囲まれた土地で、面積は427ヘクタール。36ヘクタールに1975年以前に建設された集合住宅群がある。 同半島では92年に文化・スポーツ・観光・レクリエーション地区が計画され、2004年にサイゴン不動産総公社(RESCO)に任されたが能力不足で行き詰まり、10年に取り消された。15年に地場不動産・エネルギー開発大手ビテクスコ・グループとアラブ首長国連邦(UAE)ドバイの不動産開発会社エマール・プロパティーズが、事業主として指名されたが、翌16年に「土地の引き渡しを待てない」として外国企業が撤退した。それ以来、プロジェクトは暗礁に乗り上げたままだったが、今年になって市人民委が国際コンペの実施を決め、出口の明かりが見えかけている。 市建築計画局は「ビンタイン・タインダー半島は地形や景観、市中心部に残された土地という点で、市の開発計画において重要な要素になっている。その価値を活用してこの地区を市の『真珠』にするためには、長期計画とその実行が必要になる」とコメントした。