大谷選手が声明 街では「信頼した人からうそをつかれつらかったと思う」「今のままだと納得できない」と両論
日本時間の3月26日、メジャーリーグ・ロサンゼルスドジャースの大谷翔平選手の口から、借金を抱えた水原一平氏が嘘を重ねていたと語られました。 【写真を見る】大谷選手が声明 街では「信頼した人からうそをつかれつらかったと思う」「今のままだと納得できない」と両論 「ギャンブル依存症」から抜け出せない怖さを取材しました。 (大谷翔平選手) 「彼(水原氏)がそういうことをしていたというのも知りませんでした」 街の皆さんも関心をもって見守った、大谷選手の26日朝の声明。 (名古屋市内で 40代女性) 「信頼していた人からだまされるというか、うそをつかれるというのはつらかったと思う」 (10代男性) 「ちょっと(声明が)遅かったかなと」 (20代男性) 「今のままだと、ちょっと納得ができないかもしれない」 通訳をつとめていた水原一平氏の違法賭博疑惑は、新たな展開を見せました。 これまで水原氏は「泥沼にはまってしまい、抜け出すためにもっと大きな金額を賭け、雪だるま式に負け続けた」と話していたといいます。 韓国での開幕戦後のミーティングで、自身の口から選手らに「ギャンブル依存症」であることを語ったとのこと。 (大谷選手) 「一平さんは(スポーツ博打の)取材のことも僕に伝えていなかったですし、代理人の人たちに対しても『僕はすでに彼と話してコミュニケーションを取っていた』ということうそをついていました」 「僕の代理人も彼にうそをつかれていたということを始めて知って、すぐにドジャースの皆さんと弁護士の人たちにその時に連絡しました」 大谷選手は、水原氏がうそをかさねていたと明かしました。 私たちはこの「ギャンブル依存症」という病の怖さを取材しました。 (渡辺功一さん) 「自分はとんでもないことをやらかしてしまった。依存症なんだと実感した」 こう話すのは三重県菰野町在住の渡辺功一さん46歳です。 20代でパチンコに、その後30代で競馬・競艇にのめり込み、月の給料40万円全てを一つのレースにつぎ込んで負けた時に、自身が「ギャンブル依存症」だと自覚したといいます。 (渡辺さん) 「言えていなかった借金を抱えていて、ギャンブルで当てる発想に結びついた」「(お金を)賭けたときは当たることしか頭になくて、冷や汗ではないが、汗ばんでくるような状態だった。それだけの興奮状態」 43歳の時に抱えていたギャンブルによる借金は約400万円。 妻と2歳の子どもがいましたが、この病気が原因で離婚しました。 (渡辺さん) 「子どもや家族を優先すべきものなのに、子どもを寝かしつけるとか、そういう名目で(子どもを)車に乗せて口実を作っては1人の時間を確保して、その中でギャンブルをやっていた」 そして、なんとかギャンブル漬けの日々から抜け出したいともがいた渡辺さんは… (渡辺さん) 「現実逃避というか、今の現状というものを忘れられる感覚というのが…ギャンブルから離れられなかった要因」 「わらをもすがる思いで参加した、というのが最初でしたね」 3年前に公益社団法人「ギャンブル依存症問題を考える会」に助けを求めました。 会社勤めをしていた渡辺さんは、治療に専念するため、仕事をいったん辞めることに。 当事者同士で胸の内を語り合うカウンセリングを今も続けています。 同じ病の人たちの生の声を聞くことで、自分の姿も顧みることができ、集まって話し合う効果を感じていると言います。 今回の水原氏の違法賭博疑惑については… (渡辺さん) 「引くに引けないし、このまま放っておいていたら命の危険性もあったと感じる」 「自分が家族以外に相談するというところから、そこに持っていくというのが大事」 また、渡辺さんらギャンブル依存症の約70人を支援している「全国ギャンブル依存症家族の会」愛知支部代表の松本知美さんは…
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