＜日大・青学大＞完封勝利しガッツポーズする青学大・児玉（撮影・大城　有生希）

　◇東都大学野球　第5週第1日　青学大1－0日大（2024年5月15日　神宮） 　1回戦3試合が行われ、青学大は日大に先勝し、開幕から8連勝を飾った。プロ注目の左腕・児玉悠紀（はるき）投手（4年）はリーグ戦初完投初完封で今季4勝目を挙げた。16日の2回戦で青学大が勝ち、中大が敗れると3季連続優勝が決まる。駒大は完封勝ち、亜大は逆転勝ちで、それぞれ先勝した。 　初めて立つ9回のマウンドへ、児玉は満面の笑みで向かった。4安打、無四球でリーグ戦初完投初完封を飾り「ようやく投げきれてうれしいです」と101球を振り返った。 　140キロ台前半の直球は両コーナーにきっちり投げ分け、スライダーを低めに集めて凡打の山を築いた。初回にドラフト1位候補・西川の左前適時打で奪った1点を守り抜き「1対0はピッチャーとしてはうれしいですが、もう少し打ってほしかったです」と会見場の笑いも誘った。 　今季は開幕から28回2/3を連続無失点中で4戦4勝と無双状態。絶対的エースへ飛躍を遂げた左腕は「数字は気にせず、目の前の打者に集中するだけです」と3連覇を果たすまで気を抜くつもりはない。（村井　樹） 　▼日大・片岡昭吾監督（22年春の順位決定プレーオフを含め、青学大に16連敗）思い切り（連敗を）意識して、そして勝てと言ったけど…。紙一重の差なので、明日（16日）につなげたい。