早田ひな選手「生きていること、当たり前じゃない」国の命で散らされた若い命 特攻隊員”十死零生”の残酷
RKB毎日放送
パリオリンピックに出場し、2つのメダルを獲得した卓球の早田ひな選手。帰国後にやりたいことを聞かれ、「鹿児島の特攻資料館に行きたい」などと話しました。資料館の館長は「若い世代の人にも戦争の事実を知り、命の尊さを考えるきっかけにしてほしい」と話しています。 【写真で見る】特攻を命じられた隊員の遺品などが展示「知覧特攻平和会館」 ■反響呼んだ早田ひな選手の発言 福岡県北九州市出身の早田ひな選手。パリオリンピックの卓球女子シングルスで銅メダル、団体では銀メダルを獲得しました。帰国後に行われた記者会見で、いま一番やりたいことは何かと聞かれると――。 早田ひな選手「アンパンマンミュージアムにポーチをちょっと作りに行きたいなって思ってるのと、あとは鹿児島の特攻資料館に行って、生きていること、自分がこうやって卓球を当たり前にできていることが『当たり前じゃない』というのを感じたいなと思って、行ってみたいなと思っています」 ■「事実を知り命の尊さ考えて」特攻平和会館の館長 鹿児島県には特攻に関する資料館が少なくとも3か所あります。その一つが南九州市の「知覧特攻平和会館」です。爆装した飛行機もろとも敵艦に体当たり攻撃する「特攻」を命じられた隊員の遺品や関係資料が展示されています。 知覧特攻平和会館 川崎弘一郎館長「早田ひなさんは24歳という若い方で、特攻隊の方も17~32歳と若い方がお亡くなりになっています。戦争について分からない方も若い方には増えていますので、事実を知り、命の尊さについて考えていただければありがたい」 ■早田選手の地元福岡にも特攻関連の記念館が 戦争の記憶と平和の尊さを伝える資料館は、早田選手の出身地・福岡県にもあります。筑前町にある「大刀洗平和記念館」は、特攻隊の中継基地だった大刀洗飛行場の跡地に建てられました。 大刀洗平和記念館 稲葉佳奈館長「若い世代のみなさんにも戦争の悲惨さ、命の尊さ、平和の大切さを感じていただければ、そのきっかけになればいいなと思います。地元・福岡県筑前町にある当館にも時間があればぜひお越しいただければ」
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