なぜ6月は”小学1年生の交通事故“が増加?子どもの「目線」で通学路を歩いてみると
この日、河﨑さんが最初に見守りを行ったのはおよそ180人の児童が通るこちらの道。空港通りと新空港通りをつなぐ中央線のない直線道路で、子どもたちは道路右側の路側帯に引かれたグリーンベルトを歩いて登校します。 河﨑さん: 「7時過ぎくらいになってくると、どんどん車の数増えてきて、かなり抜け道として使われる方が多いので同じ方向に道が4本くらい通ってるんですけど、どの道も交通量が多くて」 学校では、他の道に比べて比較的道幅が広く、人目につきやすいなど防犯面も考慮した上で、この道を通学路に指定しています。
しかし、この5年ほどで全校児童数は増加傾向で、住民が増えていることからこの道を通る車の台数も増加傾向にあるといいます。 河﨑さん: 「子どものぎりぎりを通っていくので、車1台通ればもういっぱいなんだけど2台が 離合しようとしたりすると、ほんと子どもすれすれを走ってるんですよね」 「一番接触事故が多いのがこの交差点。何年か前には走ってきたバイクがこのあたりで子どもたちにちょっと引っかかっていく、みたいなこともあって」
「毎日どこかでヒヤッとする」大切なのは目線を向け続けること
続いては、見通しが悪く、歩道がないこちらの交差点。自転車やバイクと小学生の列が対面し、接触の恐れがあるため、河﨑さんが特に見守りを強化している場所のひとつです。 河﨑さん: 「僕がいてみんなが(スピードを)ゆるめながら行ってくれるだけでちょっと違うかな。旗当番さんもそうですし、時々お巡りさんも立ってくれるんですけど、そういう人の目があることがこういう交差点は大事なんだろうなと思って」
河﨑さんはドライバーに減速を呼びかける看板を設置したり、ガードレールを撤去して子どもが安全に通行できるようにしたり。校区内の危険箇所を見つけては、学校や行政などと協力してこれまでにおよそ20か所を改良してきましたが… 河﨑さん: 「これだけやってても100%にはならないんで、結構スピードの出てる車とか、注意しない自転車とかもいて。毎日どこかでヒヤッとする場面はありますよ」 事故を防ぐために。河﨑さんが大切にしているのは、ハード面の改良だけでなく、通学路を通るドライバーや子どもに、どうすれば事故を防ぐことができるかという『目線』を向け続けることです。