船形漁港に新たな荷捌き施設完成 関係者70人で竣工式 館山(千葉県)
2022年から建て替え工事が進んでいた、館山市の船形漁港の荷捌(さば)き施設が完成した。17日に場内で竣工式があり、館山漁業協同組合(鈴木久雄組合長)ら関係者約70人が完成を祝い、漁港と地域の発展を祈願した。 旧荷捌き施設は、建設から50年以上が経過し、老朽化が著しかったことから、安全性の確保や作業効率の向上を図るため建て替えた。 完成した施設は、鉄筋コンクリート造り2階建てで、延べ床面積は約1537平方メートル。建設費は5億6568万円。新たに活魚水槽、海水の揚水施設、殺菌装置、電解装置、積み荷の重量を車両ごと測る「トラックスケール」が整備された。 くみ上げた湾内の海水をろ過、紫外線を照射することで殺菌する殺菌装置は、常温、冷却に対応。海水が高水温になる夏場や、海水に濁りなどが発生した際にも衛生状態を保ち、常に魚の状態を良く保てるという。 竣工式では、鈴木組合長をはじめとする漁協関係者、森正一館山市長、三沢智県議、施工業者などが参列し、神事が執り行われた。施設の完成を祝い、今後の発展を願った。 鈴木組合長は、「新たな設備も整い、今後は効率的な作業が期待できる。船形漁港から地域の活性化にもつなげていけるよう、ますます頑張っていきたい」と話していた。