“おつりはいらない” が常識!「君はバブルを知っているかい?」株価上昇で34年前のバブル期再来? 街の人の実感は
今回の株価がなぜ、ここまで上がったのか―。広島経済大学 経済学部の 重本洋一 教授によりますと、「海外資金の流入」つまり、海外の投資家が日本の株を購入したということです。 その要因として、▽円安の影響、▽国内半導体企業の業績アップ、▽不動産バブルの崩壊など中国経済の破綻で中国に流れていた資金が日本に入ってきた。そして、▽新NISAへの期待感も背景にあるということです。 バブル期の株価と今回の株価の違いについて重本教授は、1989年のバブル期は国民に「錯覚」があったと指摘します。例えば、当時、「銀行はつぶれない」「土地の値段は上がり続ける」といった神話がありました。だから銀行から金を借りて土地を買う。そこで土地が上がってもうかるので、また銀行で借金して、また土地を買うという構図でお金を使っていた。これに対し現在は、前回のバブルの警戒感から歯止めがかかっている。 さらに、バブル期の株価と現在の株価は、価値が違うということなんです。株価の価値を示す株価収益率(PER)という数字があります。株価が1株あたり予想利益の何倍かを表すもので、1989年末には60倍以上の異常値でしたが、今回は16倍です。1989年末の60倍超えはやはりバブルといえますが、今回はバブルではないと判断されます。 そして、この株価の影響がわたしたちの生活にどう影響してくるのか、給料には影響あるのかというと、重本教授は賃上げにつながる可能性があるといいます。「資産効果」といって、株価が上がると株主などが買い物して消費が上がる。そうすると、国内企業の業績が上がり、景気が上がって賃上げにもつながるということです。半年後か1年後か、時期はわからないのですが、人手不足と相まって賃上げにつながるのではないかということです。
中国放送
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