「もう1回M-1出ます!」王者・令和ロマンが語る、なぜ“異例の再出場”宣言をしたか?「芸人を食わせてくれるのはM-1だけですよ」
5年8カ月、史上最速でM-1王者になった令和ロマンのNumberWebインタビュー。29歳と30歳という若さで8540組の頂点に立った2人。「芸人を食わせてくれるのはM-1だけです」なぜ“異例の再出場”宣言をしたのか? 【全3回の後編/前編、中編へ】 【貴重写真】6年前「えっ、今と印象がガラリと違う」令和ロマンの2人&「何かコワい…」初期M-1、23年前の“暗い”雰囲気、令和ロマンのスペシャル写真などすべて見る ◆◆◆
「来年も出ます!」の理由
――M-1で勝つと大抵のコンビは、真っ先に、もうM-1に出なくていいんだと、やっとM-1から解放されたと言うじゃないですか。それくらいM-1は芸人にとって重圧なわけですよね。でも、くるまさんは番組のエンディングで、さっそく「来年も出ます!」と宣言しました。あれにも驚かされました。 高比良くるま 時代が違いますから。昔の芸人は、本当に食えなかったんだと思いますよ。この地獄から這い上がるためにはM-1で優勝するしかないんだ、と。だから、やっと脱出できるんだという思いが、そういう言葉になったんじゃないですか。今は配信やYouTubeもあって、普通に生活できている芸人も多いですし、M-1に苦しめられているという感じも昔ほどないと思うんですよ。 松井ケムリ 僕らはむしろM-1のお陰で食べられているという感じなので。 ――苦しめられているという感覚はないですか。 くるま むしろ、恩恵の方が大きい。昔はM-1で準々決勝いったぐらいじゃ何も変わらなかったと思うんです。でも僕らの世代の吉本芸人は準々決勝まで勝ち進んだら、自分の所属以外の劇場にも出られたりする。それで給料が10万円ぐらい増えれば、バイトも辞められるじゃないですか。1年に1回、M-1で働けば1年食えますよみたいな世界なんですよ。遠洋漁業みたいなもんです。2カ月、そこでしっかり仕事をしたら、その蓄えで何とかなる。コント師もピン芸人もほんと食えてないですから。M-1だけですよ。食わせてくれるのは。 ――M-1のスタッフには「今年も出ます」と伝えたのでしょうか? くるま ABCテレビで一緒に番組やっているスタッフには打診というか。出るんですね、みたいな感じで応援してくれていますね。
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