『ブルーモーメント』では水上恒司と“再共演” 橋本じゅんが引く手あまたな理由
橋本じゅんの出演がとぎれない理由は“愛され力”にあり?
こうして彼が求められ続けているのは、「主人公がピンチになったら助けにやってくる元ライバル」のように、「カードゲームで対戦相手を倒す勝負の一枚」のように、映画やドラマにいてほしい存在。いて助かる存在だからに違いない。宮藤もそうだったが、橋本と仕事をしたあと、別作品で再び彼を起用するスタッフは多い。それを見た別のスタッフが、新たにオファーをする……。そりゃ出演がとぎれないわけだ。 視聴者はもちろん、スタッフからも「また芝居を見たい」と思わせる圧倒的な“演技力”と、“愛され力”を兼ね備えている橋本が、今回『ブルーモーメント』で、どんな演技を見せてくれるのか。 『MIU404』で共演した星野源とは『罪の声』で、綾野剛とは『カラオケ行こ!』で再び共演しているが、本作では、橋本演じる陣馬耕平とタッグを組んだ九重世人役の水上恒司との再共演が実現。これは、さすがに胸が熱くなる……! だが、そう簡単には喜べない。水上演じる園部優吾たちと沢渡は、対立関係になりそうだからだ。彼は「自分と妻は晴原の元婚約者・園部灯(本田翼)の行動によって人生を狂わされた」と述べており、沢渡たちと灯に何らかの出来事があったと予想される。 『ブルーモーメント』には、心に喪失感や後悔を宿しながらも、それでも懸命に生きる人たちの姿が描かれている。沢渡もそのなかのひとりだ。何らかの事情がある沢渡は、今後“復讐”や“怒り”の感情を持って、晴原たちに接するのではないだろうか? 果たして、彼は何に苦しんでいるのか……。 沢渡がSDMにいることで、これからメンバーの絆が試される場面が何度も訪れるだろう。橋本が表現する沢渡の“覚悟”は、物語に(激辛)スパイスを与えるに違いない。そのスパイスで『ブルーモーメント』はさらに転がり始める。
浜瀬将樹