【出前授業】身近な道具で「10秒」を計る 小学生が時計と時間について考えた 北九州市
FBS福岡放送
北九州市の小学校で、時計の仕組みや「時間」について学ぶ授業が開かれました。時計メーカーが福岡では初めて開催した出前授業で、子どもたちはどんなことを感じたのでしょうか。
■セイコーグループ広報・渡上裕香さん 「時計のなかった時代の人たちが一番初めに作った時計、一番古い時計は何時計でしょうか。」 ■6年生 「振り子時計。」 ■渡上さん 「今から7000年前に誕生した、世界で一番古い時計。」 ■6年生 「日時計。」 北九州市八幡東区の槻田小学校で3日、開かれた「時計教室」には、6年生96人が参加しました。 この授業は、時計メーカーのセイコーが、時と時計のおもしろさを知ってもらおうと、2017年から全国の小学校で行っているものです。今回、九州で初めて開かれました。 ■渡上さん 「これから皆さんに“10秒”を計れる物を作ってもらいたいと思います。」
子どもたちがまず取り組んだのは、身近にある道具を使って正確な“10秒”を作り出す実験です。 ■6年生たち 「これくらいかな?」 「これくらいで10秒たったか。」 「よーい、ドン。」 「何秒だった?」 「5秒。」 「15グラムだから、25グラムくらい入れたら、ぴったりになる。」
容器に入れた砂や水が落ちる時間を計ったり、たわしを振り子にして計ったり、正確な“10秒”を計る方法を考えます。 ■6年生 「10秒を作るのでも大変だなと思いました。」 子どもたちは、正確な時間を知る方法をつくり上げた先人の知恵と苦労を実感していました。
ほかにも、腕時計が正確な時間を刻むために、160を超える部品からできていることを学んだり、文字盤の0.7ミリの穴にネジをピンセットで入れる時計職人の技に挑戦したりしました。 ■6年生 「ネジ、めっちゃ回るんやけど。」 ■6年生 「時計がなかったら集合時間とか分からないから、大切だと思いました。これからは時計をちゃんと見て、時間を意識して生活しようかなと思いました。」 「10秒を作るところも、ネジをはめるのも、すごく楽しかったです。時間は巻き戻らないものなので、しっかり大切に使っていこうと思いました。」 当たり前に感じていた「時間」の歴史と技術に触れた子どもたち。主催したセイコーは「今回の授業が自分たちの未来の時間を考えるきっかけになれば」としています。 ※FBS福岡放送めんたいワイド2024年12月3日午後5時すぎ放送