ロッテ・佐藤都志也 攻守で頼りになる扇の要/夢の舞台に向かって
巧打の捕手として期待される佐藤都志也が、大卒5年目を迎えた。 交流戦最終戦となった6月16日の中日戦(ZOZOマリン)では遊撃内野安打で5試合連続安打をマークし、交流戦終了時点で50試合に出場し、打率.286とリーグ6位につけた。 【選手データ】佐藤都志也 プロフィール・通算成績・試合速報 さらに6月13日のDeNA戦(ZOZOマリン)では自身初の一番で起用された。2点ビハインドの3回には右前打で出塁し、反撃の糸口を作った。試合後には吉井監督も「一番打者がなかなか固定できなかった中で、最も出塁ができて、チャンスで回ってきても打てるのは佐藤かなと思った」と、絶大な信頼を口にした。 チームは交流戦を7勝9敗2分けという成績で終えたが、目指す舞台は日本シリーズだ。昨年は東洋大時代にバッテリーを組んだ後輩で、昨季の新人王に輝いた阪神・村上頌樹投手が躍動する姿に刺激を受けた。 「そこにまだ立ったことがないので、すごいなと思います。日本シリーズはポカーンと口を開けながら見ていましたよ(笑)」。あこがれの舞台で後輩との対決も夢見ている。 佐々木らと同じ2019年秋のドラフト2位で入団し、アニメ「メジャー」に登場する強肩強打の捕手・佐藤寿也(さとうとしや)と同じ読みで注目された。「アニメも漫画も見ていました。中学、高校とずっと言われていたので、それに恥じないようにと思いながらやっていました。近づけるようになりたいです」 ロッテの頼れる扇の要となった“トシくん”が、夢の舞台へ駆け上がる。 写真=兼村竜介
週刊ベースボール