検事総長に畝本直美氏 女性初の検察トップに 7月9日付
政府は28日の閣議で、甲斐行夫検事総長の退職に伴い、後任に畝本(うねもと)直美東京高検検事長を起用する人事を決定した。検察トップの検事総長に女性が就くのは初めて。発令は7月9日付。 畝本氏は中央大卒で、1988年検事任官。法務省保護局長や最高検公判部長などを経て2021年7月、女性初の検事長として広島高検検事長に就任した。 小泉龍司法相は閣議後記者会見で、「検察に課された大きな使命を背負って的確に手腕を発揮され、社会全体における女性の活躍がさらに進むことを期待する」と述べた。 法務省によると、検事全体に占める女性検事の割合は23年3月末現在で27・2%。法曹三者(裁判官、検察官、弁護士)では4月、日本弁護士連合会として初の女性会長となる渕上玲子氏が就任している。【三上健太郎】