クーペスタイルのSUV「フロンクス」、スズキの小型車技術が詰まったクルマだった
長距離ドライブでも疲れない工夫、静粛性も向上
座席の形状も疲れにくい工夫を施している。座面を長くするとともに座面の両脇を高くして、着座姿勢が崩れにくくしている。
また室内の静粛性にも力を入れている。エンジンルームからの音を低減するため、遮音パネルの厚さや素材を工夫。さらに4WDの場合、後輪駆動部分の音が後席に影響しやすいが、振動を抑える対策を施して2WDと同じレベルを実現したという。
4WDなので運転の安定性は増す。通常の路面走行では前輪に駆動力を配分していて、滑りやすい雪道などでは前後輪に最適な駆動力を配分するシステムを採用している。ハンドル部分にはパドルシフトも設定されており、マニュアル感覚を楽しむこともできる。もちろん様々な運転支援機能も充実している。
クーペスタイルなのでSUV以外のクルマからでも乗り換えやすいだろう。取り回しの良さ、室内の静粛性向上など細やかなところに配慮した点と合わせ、初めてSUVに乗るという人にとって候補車の一つになるはずだ。(デジタル編集部 松崎恵三)
【仕様・主要諸元】(試乗した4WDモデルの場合) ▼全長・全幅・全高(ミリ) 3995・1765・1550 ▼総排気量(L) 1.46 ▼燃費 WLTCモード(キロ/リットル) 17.8 ▼価格 273.9万円(オプションは除く)