【米議会選2024】連邦下院の多数はどの党に、注目の選挙区は
5日に大統領選と共に投開票が行われたアメリカの連邦議会選では、下院で過半数議席を獲得する党がまだ決まっていない。 下院(定数435)の議員任期は2年で、今回も435人全員が改選対象となった。最終結果が明らかになり、共和党が僅差の多数を維持するのかが判明するには、あと数日はかかるとみられている。 下院選挙の大部分は、特定の政党がほぼ確実に当選する「安全区」で行われている。しかし少数ながら激戦州で開票が続く結果によって、首都ワシントンを誰が支配するかが決まる可能性がある。 共和党が下院で多数を占めれば、ドナルド・トランプ次期大統領が来年1月に就任した暁には、すでに過半数議席を得ている上院とあわせ、同党が連邦議会とホワイトハウスを掌握することになる。その場合、法案を可決したり、大統領の党派的な議題を制定したりするのに幅広い権限を持つことになる。 一方、民主党は、接戦となっているいくつかの選挙区で最後の票が入り、下院で過半数を獲得できると期待している。 過半数を占めるには218議席が必要となる。日本時間7日午後1時過ぎの段階では、共和党が207議席、民主党が188議席を獲得している。 まだ結果が判明していない一部の選挙区の様子を紹介する。 ■カリフォルニア州:民主党は5議席増を期待 民主党は、下院の議席奪還に重要な意味を持つとして、カリフォルニア州の5カ所の選挙区を注視している。 挑戦者たちが共和党の現職議員を破り、議席を青く塗り替えるよう民主党は期待しているが、初期段階の世論調査ではいずれも、現職議員が数ポイント差でリードしている様子だ。 ■アリゾナ州:2選挙区で僅差のレース 同州では2カ所の選挙区で、2%未満の僅差で議席が争われている。 いずれも共和党の現職議員に民主党が挑戦している。 ■メイン州:民主党の現職がリード 同州の2選挙区のうち片方では、開票率77%の段階で、民主党の現職議員が4ポイント差で共和党の挑戦者をリードしている。 ■オハイオ州:1ポイント未満の僅差 同州の第9選挙区では、開票率94%の段階で、民主党の現職議員がわずか0.3ポイント差で共和党の挑戦者をリードしている。 (英語記事 Who will win the House? The outstanding races to watch)
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