高校3冠の高橋麗斗、前日計量で体重超過したヤン・ユーメンに3回KO勝ち プロデビュー戦白星
プロボクシングの62・5キロ契約6回戦が19日、東京・後楽園ホールで行われた。日大出身で高校3冠の高橋麗斗(22)=パンチアウト=が、前日計量で700グラム体重超過したヤン・ユーメン(20)=中国=に3回2分8秒KO勝ち。プロデビュー戦を白星で飾った。 右利きのサウスポースタイルの高橋は1回から左ストレートの強打を上下に打ち込む。打ち終わりに少しパンチを被弾したが、2回に左ストレートでぐらつかせる。3回に左ボディーで効かせてからのラッシュでダウンを奪い、ヤン・ユーメンは何とか立ち上がるも、レフェリーが10カウントを数え上げた。高橋は赤コーナーに駆け上がって喜びを爆発させた。 「そんなに緊張はしなかった。倒してやるっていう気持ちが大きくなっちゃった。最後は流れの中で腹(ボディー)を打ったタイミングで終わった。感触は思ったよりなかった。セコンドの声も聞こえた。次につながる動きができた」 兄の影響で小学校低学年でボクシングを始め、幼少期からパンチアウトジムで染谷敬喜会長の指導を受けてきた。帝拳ジムなどの主催興行「WHO‘S NEXT DYNAMIC GLOVE on U―NEXT」に定期的に出場できる「強化育成指定選手」1期生に選ばれ、次戦は8月頃が見込まれる。「(日本)ユースタイトル(戦)をやらせてもらえるんだったら、次にでもやりたい。今年はランキングを取って終わりたい。課題が見えたんで、また次もより強い姿を見せられたら。面白いボクシングをして、しっかりと強いボクシングをして勝つ。世界一を目指して頑張っていきたい」と力強くプロでの第一歩を踏み出した。 高橋のアマチュア戦績は70戦60勝(12KO・RSC)10敗、ヤン・ユーメンのプロ戦績は6戦3勝(1KO)3敗となった。(尾﨑陽介)