自家用車で客を運ぶ"日本版ライドシェア" 千葉で8日未明スタート 運転手「どんな客乗るか楽しみ」 タクシー会社以外の参入には否定的な声も
◆全面解禁に疑問の声も タクシー会社「ビジネスモデル破壊」
多くのタクシー事業者は時間帯や場所を限定して運転手不足を補う「日本版」であれば共存可能として、ライドシェア参入を決めた。米ウーバーなどが参入するライドシェアの全面解禁の動きに県内のタクシー事業者からは「稼げる場所や時間帯だけ動く運転手に地域の足を担えるのか」と疑問の声が上がっている。 県タクシー協会によると、県内ではコロナ禍で運転手が大幅に減少したが、昨年3月を境に運転手の数は増加している。現在も運転手の積極的な確保や不足時間帯へのタクシーの充てんなどの対策を進めており、同協会は「ライドシェア導入のそもそもの目的だった運転手不足解消には向かっているはずだ」とする。 第2種免許の取得が必須な通常の運転手は、駅での待機など「もうからない」業務もこなすことで地域の足を担ってきた。一方でライドシェアは需給のみで動くため、稼げる場所や時間に集中することが予想され、タクシー事業者は「いいとこ取り」されることを危惧している。あるタクシー事業者は「運転手を辞める人や廃業する会社も出てくるかもしれない」と話す。