【ガーデニング知恵袋】買ってきた花苗「鉢植え・地植え、どっちで育てる?」迷ったときの判断ポイント教えます!
コンクリートで舗装された庭やベランダで植物を楽しむときは、鉢植えがメインになりますが、一軒家など地植えができるスペースがあれば、鉢植えと地植え、いずれの方法でも楽しむことができます。 【写真全3枚】買ってきたお気に入りの花苗「鉢植え・地植え」どちらがいいか迷ったときの判断ポイント、次で丁寧に教えます! とはいえ、園芸店やホームセンターなどでせっかく購入してきた苗を鉢植えにしてよいのか、地植えにした方がよいのかは悩ましい問題。より適した環境で育てた方が、植物にも優しくコストパフォーマンス的にも良いですね。 でも、どちらがベストなのか判断できないときはありませんか? そこで今回は、鉢植えと地植え、それぞれのメリット、デメリットについてお伝えします。地植えか鉢植え、迷ったときの判断材料にしてください。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
【うーん、確かに悩ましい】鉢植えと地植え、どちらがいい?
鉢植えと地植え、一概にどちらがよいと判断することはできませんが、基本的には植物の栽培条件を考慮することが大切です。 例えば、夏の高温が苦手な植物なら、移動させやすい鉢植えのほうが夏越ししやすいかもしれません。生長が旺盛な植物を鉢に植えると、根づまりを起こしやすくなる可能性もあります。 また、自分がお世話をしやすい方を選んでみるのもひとつの方法です。次では鉢植え・地植えに、それぞれのメリットとデメリットを紹介していきます。これらも参考にしながら考えてみてくださいね。
【ガーデニング知恵袋】鉢植えと地植え、それぞれのメリット・デメリットは?
●「鉢植えと地植え」に共通するお世話 ・施肥 ・植え替え ・花ガラ摘み ・切り戻し、剪定 など それぞれの作業は、植物によって、また地植えか鉢植えによって回数に違いがありますが、一般的に施肥や植え替えは地植えのほうが少なくなります。 切り戻しや剪定は、旺盛に生長する植物、夏の高温多湿が苦手な植物、冬越しする植物などで必要になります。植物の生長サイクルに応じておこないましょう。 ●鉢植え メリット ・移動できる ・多くの植物を育てられる ・寄せ植えを作れる ・鉢を吊るせる(ハンギング) ・ガーデンのアクセントになる など 鉢植えのメリットは移動が可能な点です。季節の変化とともに移動させることができるので、よりよい環境で育てることができます。 鉢の大きさに応じて育てられるのもメリットのひとつです。オシャレな鉢に植物を植えたり、個性あふれる寄せ植えを作ったりすることもできます。ガーデンのフォーカルポイントになりやすいのも嬉しいポイントです。 デメリット ・毎日の水やりが必要 ・数年に1回は鉢増しが必要 ・土の入れ替え、土壌改良が必要 ・宿根草だと見映えが悪くなる 鉢植えのデメリットは、基本的な世話の頻度が増えることです。暖かい日が続くようになると水やりは欠かせませんし、根づまりを解消するために鉢をひと回り大きくする必要もあります。 育てているうちに養分の偏りが生じた土を入れ替えたり、定期的な施肥も欠かせません。冬に枯れてしまう宿根草は芽吹くまでは、枯れたまま管理するので見映えがやや悪くなります。 ●地植え メリット ・水やりがほぼ不要 ・施肥が少なくて済む ・植物が育ちやすい ・見映えがよい 地植えのメリットは、ほぼ植えっぱなしで生育することです。水やりもほぼ不要で、施肥も頻繁におこなう必要はありません。 多年草などは年々生長するので見映えもよく、開花も楽しめます。宿根草が枯れたとしても、他の花に紛れたりして風景に溶け込むので目立ちにくいでしょう。 デメリット ・移動できない ・生長しすぎる、広がる場合がある ・土壌改良が必要 地植えのデメリットは、生長が旺盛な植物を育てると、思いがけず増えてしまう場合があることです。他の植物を駆逐してしまう場合もあるので、その場合は引き抜いたり、根域を制限する作業が必要になります。 また、地植えにした場合も土壌の改良は必要になります。土の養分は植物が取り込んでいるため、必要な成分のバランスが悪くなっています。土壌改良材を土に混ぜたりして、よい土に変えていきましょう。
まとめにかえて
今回は鉢植えと地植え、それぞれのメリット、デメリットについてお伝えしました。 植物を購入する前に、育てたい植物と庭の状況を調べておけば、ガーデニングの失敗も少なくなります。植物は生き物なので、上手に育てるための事前準備がポイントです。
LIMO編集部