北奥ボーイズ、オール1年生で初の公式戦へ 奥州市、北上市、花巻市拠点に1月発足
今年1月に岩手に誕生した北奥(ほくおう)ボーイズが初の公式戦に挑む。8日に開幕する第55回選手権大会・東北中央支部予選にエントリーした。奥州市、北上市、花巻市の岩手県南地区を活動地域に、1年生17人と練習生(小学6年)2人の19人で活動している。11月の1年生大会優勝を目標に掲げ、まずはオール1年生で上級生のチームにぶつかる。 ※ ※ ※ 明るく元気な声がグラウンドに響く。北奥ボーイズが公式戦デビューを前に活気づいてきた。 14年創部の岩手北上ボーイズ(廃部)の代表を務めた畠山俊也代表(53)は「今の子供たちの可能性を増やしたい」と設立の経緯を語る。少子化などで中学校での活動がさらに縮小される中、志を同じくする仲間が集まった。「野球を楽しくやる環境を作りたい」と語る高橋翔太監督(35)は専大北上で06年夏に甲子園出場。弟の祥コーチ(31)も専大北上出身、BC福島で4番打者を務めた。地元出身の兄弟がチームを支える。 1年生17人が1期生となる。少年野球で選抜チーム入りし3月の台湾遠征の代表メンバーとなった高橋颯、小原蒼、吉田の3選手も入団。石母田洸主将は「雰囲気が良くて全員野球で勝てるチームを作りたい」と意気込む。 エース格の高橋那は「1期生でやりやすいと思った。もっとレベルアップしたい」と抱負。高橋颯は「体験で監督とコーチの教え方が良かったので入団しました。長打力が自慢です」と語る。俊足の1番・センターの千田は「新しいチームだけど、同級生がいっぱいいて楽しい」と話している。 ホームグラウンドは奥州市・江刺の稲瀬地区農村グラウンド。ユニホームは「派手でなくシンプルに」(高橋監督)と白を基調に、米国代表を模して「HKO」の文字が胸に踊る。 デビュー戦を前に「まずは経験。上の学年とやることでどう感じるか」と話す指揮官だが、高橋颯は「3年生相手は厳しいけれど、勝ちたい!」と言う。新生・北奥ボーイズが新たな歴史を刻んでいく。 【北奥ボーイズ・メンバー】※は主将 ▽1年生 ※石母田洸、高橋颯太、佐藤心人、小原蒼翼、小原崚雅、高橋那央斗、及川泰一、阿部暖真、藤原歩生、後藤隼仁、成ヶ澤唯翔、千田碧葉、石母田脩翔、吉田楓琉、新田大河、村上來飛、後藤凌仁 ▽練習生(小学6年) 伊藤琥太朗、吉田善音
報知新聞社