松岡茉優、30代のリアルな悩みにポジティブ回答 「食べて生きていればそれでいい」
フジテレビ系木曜劇場『ギークス~警察署の変人たち~』の制作発表会見が7月4日に都内で行われ、主演の松岡茉優をはじめ、田中みな実、滝沢カレン、中村蒼、白洲迅、泉澤祐希が登壇した。 【写真】『ギークス』会見の様子(複数あり) タイトルにもなっている「ギーク(GEEK)」とは、好奇心が旺盛で、卓越した知識や技術を持っているのに、人間関係を苦手としている人のこと。本作はそんな、頭は切れるのに人間関係に難アリな警察署勤務の女ギークたちが、腕と好奇心とほんの少しの正義感で定時までに事件を解決するエンタメドラマだ。 今作でフジテレビのGP帯連続ドラ初主演となる松岡は、「本作は夏ドラマの中でも一番ゆるい作品となっています。お家でダラダラ晩酌をしながら、謎解きを楽しみつつ、私たちの井戸端会議に参加していただけたら」とドラマの魅力についてアピールした。 松岡演じる主人公の西条唯は小鳥遊署の鑑識官。優れた観察眼を持つが、とにかく無駄な労力が嫌いでやるべき仕事をこなしたらサクッと定時に帰ってしまう。しかし、「決してサボっているわけではない」と松岡。「とにかく誰よりも働いて、定時に帰れるように調整するとてもキビキビした人」と役の魅力を語った。 そんな西条が定時に上がり、いつも一緒に居酒屋へと繰り出すのが、田中演じる小鳥遊署の産業医で“心理分析のプロ”吉良ます美と、滝沢演じる地域の情報すべてが頭に入っているほど地理に精通した交通課員の基山伊織だ。吉良は心理分析のプロで、“人の心を見透かす医務室の魔女”という異名を持つ。田中は「人の言動、目線で何を考えているのか察してしまう“ギーク”を持っていて、その能力で意図せず事件を解決してしまう役柄です」と特徴を明かした。 基山は地域の情報すべてが頭に入っているほど、地理に精通しており、意外な活躍を見せるという。この日、滝沢はドラマと同じく警察官の制服姿で登場。「作中では夏制服も着ているんですが、今日は特にお気に入りの冬制服を着てみました。ぜひファッションにも注目してみてください!」と注目してほしいポイントを挙げた。 そうした一人ひとり特殊な能力を持った女ギークたちが、井戸端会議でかしましく事件を解決していく過程が見どころの本作。演じる3人はプライベートでも仲が良く、田中いわくオフの日も3人でご飯に行ったり、休憩時間もオフショット写真を撮影し合ったりと心置きなく過ごしているそう。3人との撮影が多いという中村も「3人集まると“グータンヌーボ感”がすごくて(笑)。今までにないくらいおしゃれなワードが飛び交う現場です」と明かした。 そんな中村が演じるのは、西条たちが集まる居酒屋にたびたび訪れては今関わっている事件の謎を持ち込む強行犯係の芹沢直樹。事件解決に向けて残業もいとわずに働く正義感の強い刑事で、中村は「人間味があって、いざという時に頼りになる男です」と自身の役柄について語った。 白州が演じるのは、西条が住むマンションの隣の部屋に引っ越してきたイケメン青年の安達順平。西条にやたらと興味を示してくる謎の存在で、現時点では明かせないことも多いそう。白州はすでに撮影を終えているが、「安達という人間の半分も理解できていないと思います(笑)」と役のミステリアスぶりを強調した。 泉澤演じる杉田翔は西条の後輩で、新人鑑識員。やる気に満ちあふれているがゆえに、西条の仕事を増やしてしまう通称“やり過ぎの杉田”だ。泉澤が「かわいいやつなんです」と語る彼の後輩ぶりにも期待したい。 会見では事件解決の場となる井戸端会議にちなんだお悩み解決コーナーも。集まった観客から多数のお悩みが寄せられたが、今回ピックアップされたのは30代女性からの「もう30代なのに将来の目標が決まっていません。どうすればいいでしょうか?」というもの。来年、自身も30歳を迎える松岡は「全然OK! 不安に思う気持ちもわかるんですが、食べて生きていればそれでいいんじゃないでしょうか」とポジティブな回答を出した。 田中が“お悩み相談のプロ”と語る中村は、「夢や目標は自然発生的に生まれるもの。強制的に決める必要はない」とした上で、自身は「(夢よりも)ご飯を食べて美味しいなとか、お風呂に入って気持ちいいなとか、そういう日常生活の小さな幸せを大切にしている」と明かす。その回答に、田中は「蒼くんのYouTubeチャンネルがあったら毎日観たい!」と絶賛していた。 さらに、会見では主題歌を担当するサンボマスターが登場。キャスト陣には秘密のサプライズ登場だったため、松岡たちは興奮を隠しきれない様子だった。サンボマスターがフジテレビ系木曜劇場の主題歌を手がけるのは、2005年に放送された『電車男』のエンディングテーマ「世界はそれを愛と呼ぶんだぜ」以来19年ぶり。ボーカル&ギターの山口隆は「長くバンドを続けているといいことがあるんだなと思いました」と喜びを語った。 主題歌のオファーを受けた当時、サンボマスターはライブツアー中だったという。しかし、プロデューサーのドラマに懸ける熱い思いに感銘を受け、オファーを受けた。多忙なスケジュールの中で3話分の脚本を読み込んだ上で、書き下ろした主題歌「自分自身」は、躍動感あふれるダンサブルなビートに乗せて「胸を張った自分らしい生き方には希望の光が宿っている」という温かく美しいメッセージが伝わってくる応援ソングとなっている。すでに音源を聴いたという松岡は、「3人の応援歌でもあり、視聴者の皆さんにとっても金曜のあと1日を頑張ろうと思える曲でした」と感想を述べた。 滝沢も「本当にありがとうございました。言葉だけでは伝えきれないくらい……」と気持ちを伝えようとするが、感極まって号泣。松岡は自身のクランクアップの日にも、一番早く滝沢が泣き始めたことを明かし、「『茉優がまだ泣いてないのに』と言ったみな実さんまで泣いちゃって(笑)。2人とも目が真っ赤でうれしいな、愛してるよと思ってました」と2人への深い愛を打ち明けた。 3人の絆の深さが会見から垣間見えたドラマ『ギークス~警察署の変人たち~』の第1話はは、7月4日22時より放送。最後に、松岡は視聴者に向け「肩の力を抜いて、気軽な気持ちで観ていただけたらなと思います。木曜日の夜は『ギークス』で一緒に過ごしましょう!」とメッセージを送った。
苫とり子