認知症の疑いがある高齢者の行方が分からなくなった際に、GPS機器を活用した捜索や声かけなどを学ぶ訓練が山梨県甲州市で行われました。 【写真を見る】「安心して暮らせる地域づくりを」徘徊の高齢者など早期保護へ　GPSで捜索訓練　山梨 この訓練は徘徊した高齢者などを早期に発見し保護につなげようと甲州市が行ったものです。 訓練は認知症を患う88歳の高齢者が行方不明になった想定で、市のケアマネージャーおよそ10人が、GPS機器を付けた徘徊者役の職員をスマートフォンやタブレットを使って捜索しました。 また徘徊している疑いがある人に声をかけ、警察に通報する訓練も行われました。 甲州市介護支援課　矢崎甲斐副主査: 「認知症はこれから増えてくることが分かっているので、そういった方々が安心して暮らせる地域づくりを目指したい」 県警によりますと県内の迷い人の保護は今年1月から7月までに322件あるということで、市は見かけた場合、まずは見守ってからゆっくり近づき優しい口調で声をかけ、必要に応じて家族や警察に連絡してほしいとしています。