廃棄グッズ活用し軍手に再生 B2福島ファイヤーボンズが環境保全へ、リサイクル推進
バスケットボール男子Bリーグ2部(B2)東地区の福島ファイヤーボンズは、廃棄されるクラブの公式グッズを回収し、軍手にリサイクルして環境保全活動に役立ててもらう取り組みを始める。23日、ボンズを運営している福島スポーツエンタテインメント(福島県郡山市)が発表した。 チームに今季加入した田渡凌主将(30)が、福島県のごみ排出量が全国上位であると知り、中心となって発案した。「ごみを減らすため、自分ができることは何か」。田渡主将がクラブに相談して取り組みが動きだした。郡山市で創業し、企業向けの制服販売などを手がけているユニフォームネット(本社・東京都)などの協力を受け、プロジェクトが具体化した。 ユニホームやTシャツ、トレーナー、タオルなどクラブ公式グッズをホーム戦の会場や郡山市のモルティ1階にあるサテライトオフィス「BONDS BASE」で集める。プロジェクトに賛同したエコログ・リサイクリング・ネットワーク(広島県福山市)が素材を生地にして軍手として生まれ変わらせる。軍手は地域で清掃活動に取り組んでいる住民らに贈る。
2月3日に須賀川市の円谷幸吉メモリアルアリーナで行うホーム戦から回収する。田渡主将は自身のX(旧ツイッター)を通し、「誇れる福島をつくるという目標を掲げるクラブで地域のリーダーとなるため、ファンの皆さんと一緒に活動したい。小さな一歩かもしれないが、協力してほしい」と呼びかけている。