新型コロナ第10波到来か?変異株「JN.1」とは? 医師が「若い世代の行動」に警鐘を鳴らす【岡山】
岡山放送
新型コロナウイルスの感染者と入院者の数が岡山県で増えています。その原因とみられるのが新たな変異株。医療の現場で現状を取材しました。 (難波医院 難波一弘院長) 「この数は第10波といっていいと思います」 倉敷市にある難波医院。このところ、1日に3人から4人の患者が新型コロナの検査で陽性と判定されているといいます。 新型コロナの感染が、今、再び拡大しています。岡山県の最新のデータでは、1医療機関あたりの感染者数は11.37人。前の週の1.3倍に増えました。入院患者の数も前の週から122人増え483人で、県は4段階の感染レベルを上から2番目の「段階2」に引き上げました。 (難波医院 難波一弘院長) 「一番はみんなの気の緩みと予防注射が浸透していない。受けていない人を中心に感染している」 そしてもう1つ、難波院長が指摘するのが。 (難波医院 難波一弘院長) 「2週間くらい前まではXBB1.5が多かったが、今は半分くらいがJN.1という株に変わっていて抵抗力のない人が多く、感染している」 JN.1とはオミクロン株の新たな変異株で、症状はこれまでの株と同じ程度ですが、感染力が強いとされています。 (難波医院 難波一弘院長) 「潜在的に市中感染を起こしているということなので膨大な数の保菌者がいると思う」 難波院長は、さらなる感染拡大を抑制するためにカギとなるのが、若い世代の行動だといいます。 (難波医院 難波一弘院長) 「そういう人は元気だから行動範囲は広いし、声も大きいし、楽しいところへも行きたいでしょうから行けばいいんですが、自分たちは若いから感染しても軽い症状で済むという油断があると思うが、人に移してしまうということをちょっと考えてほしい」 感染防止策はこれまでと変わっていません。必要に応じたマスクの着用やワクチン接種など、それぞれが考え、判断して行動していきましょう。
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