松川町が地域連携で商品開発・販売へ 障害者週間事業で初の試み【長野県】
長野県松川町は12月3~9日の「障害者週間」に合わせ、障害者や福祉事業所、地元商店、住民らと連携し、町内産食材を活用する商品の開発・販売を行う。5日に開いた第1回ワークショップには、協力事業所や施設利用者ら20人余りが集まり、開発する商品のアイデアを出し合った。 障害者基本法に基づき国が設ける障害者週間では、国、地方公共団体、関係団体などが、障害と障害者に対する関心と理解を深めるため、さまざまな活動を展開する。松川町では「障害者が地域に出て活動し、住民らと交流を深める機会をつくりたい」と、今回初めて商品の開発、販売を企画した。 町内の農福連携企業ウィズファーム、社会福祉法人アンサンブル会、社会福祉法人親愛の里、町地域活動支援センターあすなろ、Boulangerieみかづきの5事業所が協力。ウィズファームやアンサンブル会が生産するリンゴや小麦、サツマイモ、りんごジュースなどを活用する計画で、この日はどんな商品が作れるかアイデアを出し合い、キッシュやクロワッサンなど、イメージを膨らませた。 28日に開く第2回ワークショップで試食や値段設定、販売方法などを検討し、12月3~9日に町役場で販売する。7日には元大島のAコープリカまつかわ店で販売する予定。 町保健福祉課は「住民が福祉施設を訪れる機会は少なく、障害者が地域で活動をする場も限られている。今回のプロジェクトが障害者と地域とを結び、誰もが安心して暮らしていける町づくりのきっかけになればうれしい」とする。