プーチン氏拘束されず帰国 ICC加盟国モンゴルから
【モスクワ、ブリュッセル共同】ロシアのプーチン大統領は4日未明、訪問先のモンゴルからロシア極東ウラジオストクに到着した。タス通信が報じた。国際刑事裁判所(ICC)がウクライナ侵攻に絡む戦争犯罪容疑でプーチン氏の逮捕状を発付していたが、ICC加盟国のモンゴル政府は拘束しなかった。ウラジオストクでは東方経済フォーラムに参加する。 ICC締約国会議のカウコランタ議長は3日、プーチン氏を逮捕するよう求める書簡をモンゴルに送っていたと明らかにした。モンゴルのバトツェツェグ外相に送った2日付の書簡をX(旧ツイッター)で公開。「逮捕状の出ている人物を逮捕して引き渡す義務を、全ての加盟国が果たすことが不可欠だ」と指摘し「この義務を果たすことなく、プーチン氏を自国の領土に入れることは許されない」と強調した。 プーチン氏は2日夜にモンゴルを訪問。3日にフレルスフ大統領らと会談し、同日夜に帰国の途に就いた。ICCが逮捕状を発行した後、プーチン氏がICC加盟国を訪問するのは初めてだった。