【カンボジア】観光業界、10~12月に成長加速見込む
カンボジアの観光業界は、官民が協力して業界の問題解決に当たることで10~12月に成長が加速すると見込んでいる。プノンペン・ポスト(電子版)が25日報じた。 フート・ハック観光相とカンボジア旅行代理店協会(CATA)のチャイ・シブリン会長が21日に会合を開き、観光振興などについて協議した。この中で民間セクターから、◇マーケティング、ビザ(査証)発給手続きと費用◇観光地の入場料◇観光関連の税制――などの問題点が指摘されたと言及。フート・ハック氏は、民間セクターから指摘があった問題について、観光省内で検討するほか、関係省庁、民間とも協議して解決策を探るとの考えを伝えた。 チャイ・シブリン氏は、カンボジアの観光業の回復は周辺国に比較して遅れているが、今回の会合を受け、今後については楽観していると述べた。 カンボジアを1~7月に訪れた外国人旅行者数は前年同期比23.2%増の374万2,230人だった。国籍別の上位はタイ、ベトナム、中国、ラオス、米国だった。 新型コロナウイルス感染症の流行拡大前の2019年にカンボジアを訪れた外国人旅行者は661万人。旅行者からの収入は49億2,000万米ドル(約7,100億円)で、国内総生産(GDP)の12.1%を占めた。