がん公表から初めてのワンマンショーを開いた山川豊

　今年１月に肺がんを公表して、４月に仕事に復帰した演歌歌手の山川豊（６６）が１９日、東京都内で「バースデー・ディナーショー」を開催し、元気な歌声をファンに届けた。 　ショーを前に取材に応じた山川は、昨年１０月にステージ４の肺がんと診断されたことを明かすとともに、現在の病状について「手術ができないのがステージ４と言われましたが、服用している抗がん剤のおかげで歌が歌えるまで回復しました。万全とは言えませんが、日常生活には差し支えないレベルです」と説明。「今後もお薬でがんと共存していくことになりますが、前向きに負けないぞの気持ちで頑張っていきたい！」とガッツポーズを見せた。 　がんは右肺のほか、脳や脊髄にも転移していたが、服用している「ダクリッソ」と呼ばれる抗がん剤が効果を見せ、口内炎などの副作用はあるものの、いずれのがんも縮小傾向にあるという。 　ディナーショーはがんを公表してから初めてのワンマンショー。１５日に迎えた６６歳を祝うバースデーケーキも登場した。山川は「がんになる前は年を取るのがいやだったけど、今年は年をとってうれしい気持ちです。来年もこうして誕生日を迎えたい」と話した。 　１５曲を熱唱したショーでは実兄の鳥羽一郎（７２）をモデルにした新曲「兄貴」も披露した。がんと診断された当時、鳥羽に自らの葬儀や墓の話も相談したという山川は、「兄貴から『バカヤロー！　とにかく治せ！』と叱られました。今も心配してくれてます」と感謝の思いを伝えた。また、山川の長男でマネジャーを務める木村隼也さん（２７）は「父の治療は順調です。がんと共存しながら治していきたい」と話した。