江口洋介 西田敏行さんから学んだこと「自分の役を愛してる…自然体で」「本当にセッションできる人」
俳優の江口洋介(56)が7日深夜放送のTOKYO FM「TOKYO SPEAKEASY」(月~木曜深夜1・00)に出演。10月17日に76歳で死去した西田敏行さんから学んだことを明かす場面があった。 【写真あり】南原清隆 「かっこいい」俳優とのうれしい再会を報告「ひと夏をとっても濃く深く過ごした仲間です」 この日は来年1月までのツアーを最後に無期限活動休止を発表したロックバンド「TRICERATOPS(トライセラトップス)」のギターボーカル・和田唱とトークを展開。 かつては芝居のセリフを勝手に他の役者に振ってみたり、自分の考えを入れてセリフを変えて来る人もいたとし、「(今は)意外と入れにくくなってるのかもしれないよね。そういうことをね。自分的なことをさ。それが個性だったり、その人のオリジナリティーなんだけど、俳優としてその人をやるということに一生懸命になりすぎたり。周りがそこにあれ(集中)しすぎてる。でも“人間だからね”っていう」と話した。 さらに「でもこの間西田さんね、お亡くなりになってさ、俺あの人からそれを学んだね本当に」と明言。西田さんはアドリブが多いことでも知られていたが、「あの人見ててね、もうね、本当にそのままいるんだよね。朝からそれなんだよ」と振り返った。 「でもそれって何なのかなって思うと、その自分がやろうとしてることを愛してるし、自分の役を愛してるし、場を愛してるし、無理がないんだよね、それに対してね。かまそうとかそんなになんかこう思わずに、自然体でいるあの人を見た時にね」としみじみ。「まあでもそれには凄い時間がかかったと思うよ」と続けた。 自身が共に共演するようになったのはドラマ「白い巨塔」(2003年)など西田さんが60代になってからだったという。「あの人ボブ・マーリー大好きでさ。だから俺さ、タワーレコードで買って、ボブの2枚組(CD)、俺も大好きだからさ。西田さんに渡したの。“西田さん聴いてよ”“おお、いいよね”って」と懐かしむと、「そういう俳優さんってなかなかいなかった。意外とロックの話をそんなにする人は」と表現した。 「俺は凄くあの人は音楽的な要素が凄くある人だなと思って。自分でも『もしもピアノが弾けたなら』歌ってたしさ。感覚的に」と言い、「本当にセッションできる人、芝居でもっていうか」と尊敬を込めて語った。