「新年まだ良いことない」と言った男性が…『福男選び』 福男の友人「運分けてほしい。最強の男や」 能登で被災の神職は「門押さえ」の大役果たす
■スリップ・転倒…3つの急なコーナーのある参道を駆け抜ける
ここからはニュースキャスターの前は、競馬実況を担当していた、「newsランナー」の吉原功兼キャスターの実況でお届けする。 【吉原功兼キャスターの実況】 兵庫県の西宮神社で開催される「福男選び」。 参加者が駆け抜けるのは、3つの急なコーナーで構成される全長230メートルの参道です。 まずスタート地点の赤門。集団に飲み込まれずスタートダッシュを切れるのかが最重要ポイント。 早朝からもくもくと仕事に励む屋台の前を通過する、通称“たい焼きコーナー”を抜けると、木が行く手をさえぎるようにそびえる第2コーナーへ。例年、スリップ・転倒が多発する場所です。 そして体力的に最もキツイところで迎える最後の難所。微妙な段差や勾配がある第3コーナーを抜け、本殿へ。 早くたどり着いた3人に「福男」の称号が与えられます。
■いよいよ神事スタート
いよいよ、運命のとき。 2025年の「福男選び」スタート。 能登半島地震で被災した小林さんが開けた門から、およそ100人が一斉に走り出しました。おっと、早くも転倒。 そんな中、先頭は、最初の“タイ焼きコーナー”へ走り込みます。 目の前を次々と人が走り抜けていく。その瞬間も屋台の準備をする皆さんは決して作業の手は止めない。 カーブを曲がったところで先頭が入れ替わります。黒いシャツの男性が前に出て、そのまま後ろを引き離していく。第2コーナーもそのまま独走。 先頭は、勢いそのまま最後のカーブを曲がり本殿へ駆け込みます。 後続が直前で、また次々と足を取られている。 ことし見事、一番福を手にしたのは、宝塚市の高校2年生、大岸史弥さん(17)です。
■「自分の福を能登の人たちに分けてあげたい」一番福は高校生
ことしの一番福 大岸史弥さん:ことし良い一年にできたらなと思ってます。自分の福を、能登の人たちに分けてあげられたら。 友人:これやばい。感動もんや。運分けてほしい。最強やん。ことし最強の男や。 友人の皆さんが大岸さんと再会して、あらためて祝福する。 友人:いやーえぐい。おめでとう。 ことしの一番福 大岸史弥さん:応援してくれたので、すごく感謝しています。この寒い中、待ってくれたのもありがとうって気持ちでいっぱいです。
■「能登の復旧復興へ根ざせればいい」大役を果たした能登の小林さん
そして能登からやってきた小林さん。無事、大役を果たした。 須受八幡宮 権禰宜 小林隼也さん:もう十分に皆さんの福をいただいています。この福が復旧復興へ根ざせればいいなと思っています。 震災への特別な思いをのせて行われた今年の「福男選び」。 皆さんのもとにもたくさんの福が届きますように。 (関西テレビ「newsランナー」2025年1月10日放送)
関西テレビ
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