「やっぱ熱湯だよね!?」車の窓が凍ったときにやるべきこと、やってはいけないこと
これからの時期のクルマに関する困りごとといえば、フロントガラスの凍結。出勤などで、朝クルマに向かうと、フロントガラスが真っ白に凍結、エンジンの暖機運転がてらデフロスターをつかって解けるのを待つ……という人も少なくないと思います。 【写真】電気自動車は感電しない?水没したクルマに閉じ込められたら何をするべきか しかしながら、解けるまで待つのは1分1秒を争う朝には厳しいもの。フロントガラスが凍ったときにやるべきこと、またやってはいけないことをご紹介します。
■できれば事前の対策で乗り切りたい
フロントガラスの凍結対策としては、やはり事前に凍結しないように対策をしておきたいところ。屋根がある駐車場に止めておいたり、フロントガラスに凍結防止用のカバーをかけておく。また、凍結の程度がそれほどでもない地域では、フロントガラスの油膜を除去したり、撥水コートをしておくことでも、凍結防止になったり、凍結した場合もはがしやすくなります。 カバーに関しては、専用のカバーも販売されていますが、飛んでいかないように固定が出来れば、古い毛布などでも役割は果たしてくれますし、クルマ全体を覆わなくても、フロントガラスさえ覆っておけば、ガラスの凍結を防ぐことができます。
ちなみに、昨今のクルマ(純ガソリン車)において、エンジンの暖機運転は、基本的には必要ありません。寒冷地などで極低温時であっても、数十秒程度の暖機運転のあと、ゆっくり発進することをおすすめいたします、とトヨタなどの自動車メーカーは推奨していて、エンジンの暖機運転のために出発の何分も前からエンジンをかけておくことは必要ありません。 そればかりか、燃費低減(=環境改善)の観点から、必要のないアイドリングは避けるべきであり、フロントガラスの凍結を解かすために出発の数十分前からエンジンをかけておく、というのは避けたいところです。
■絶対やってはいけないのは
氷を解かす、となると、やはりお湯をかけたくなるものですが、これは絶対にやってはいけない行為。フロントガラスには目には見えない傷がついてしまっていることがあるため、お湯をかけたときの温度差で、その傷の箇所から割れてしまう可能性があります。 熱湯をかけることはまた、ワイパーのゴムを劣化させる原因にもなります。前日のお風呂の残り湯をかける、という人もいるようですが、人が入浴した後の残り湯には皮脂が浮いている可能性があるので、あまりおすすめできません。 ほかにも、まだ凍っているのにもかかわらず、ワイパーを動かして強引に除去使用することも避けるべき。ワイパーは、フロントガラスに接触しているゴム部分がガラスと一緒に凍結してしまうため、フロントガラスが凍結するような時期は、立てておくことをおすすめします。