「やらされ仕事」の交通安全協会、支部が退会届け出 担い手不足や集金が負担、「必要と思える」子どもの安全守る組織に衣替えへ
■「一緒に活動する警察官や市職員は仕事。私たちは仕事を休んで参加」
活動に参加する人には1回千円の手当を支払うが、ある役員は「一緒に活動する警察官や市職員は仕事で来る。私たちは仕事を休んで参加する。自分の時間を犠牲にしている」と話す。「『やらされ仕事』をするのはつらい」との声もある。
支部を構成するのは支部長や副支部長、分会長、各分会の役員ら計約100人。活動の大変さから、「自らやりたいと名乗りを上げる人はまずいない」と断言する人もいる。
■「子どものための活動なら」自発的に活動する自治の在り方を模索
ある役員は「子どものための活動なら、活動に加わりたいと考える人が増すのではないか」と期待する。賛助金ではなく、より安い会費制の導入も検討する。角浩二区長会長は「自分たちが必要と考える活動をする組織に生まれ変わる」と話す。(東圭吾)