「Y氏は暇人」の山田孝之さんが古本屋オーナーに ただいま準備中!/福岡市
AIにはできないことを
そこで新たな可能性を見いだしたのが古本屋でした。「リアルな空間と、実物に価値がある古本。いずれもAIにはつくり出すことができません。古本屋は複数の仕事で生計を立てる『複業』に合っている」と説明します。 ネット古本屋も検討したそうですが、手間も時間もかかるリアル店舗を選択しました。「失敗したとしても、得られるものは大きいはず。実店舗を構えることで学びや人とのつながりが生まれる」と前向きです。
店はジャンルを特定せずに、多種多様な約2万冊をバランスよくそろえる予定です。「ふるほん住吉」のキーワードは「エモい」。古地図や絵はがき、古い年代の漫画のほか、懐かしいカセットテープやゲーム機、民芸品なども並べ、なにが喜んでもらえるのか、いろいろ試していく考えです。
周辺には、昭和のかおりが漂うパン店や飲食店などがあり、街の雰囲気に溶け込んだ古本屋さんを目指します。「店も自分自身もゆっくりと、のんびりと歩んでいければ」と山田さん。「街を散策する途中に立ち寄ってお気に入りの本を見つけ、近くの喫茶店で読んでもらえればうれしいです」と笑顔で語ります。 ◆ふるほん住吉 【所在地】福岡市博多区住吉4-14-3 【オープン】4月中(予定) 【営業時間】11:00~18:30(予定) 【定休日】火曜(予定)
読売新聞