今後ムロツヨシがドラマ・バラエティの引っ張りだこになる…圧倒的なコミュ力に驚愕するワケ
ムロツヨシの躍進が止まりません。 『大恋愛~僕を忘れる君と』(TBS系)で戸田恵梨香さんの恋人役を演じたり、『親バカ青春白書』(日本テレビ系)で永野芽郁さんの父親役で主演したりするなど、「大出世」を遂げています。 【写真】嵐は「ニノ以外」かなり不調な状況にあった…「嵐“再始動”」は可能性あり? 前編『「だれか to なかい」に大抜擢にも納得…ムロツヨシがどんどん出世していくワケ』
さらりと硬軟演じ分けるのが強み
いまでは主人公や準主役を演じることが多いムロツヨシさんですが、彼が準主役としてキャスティングされたことにいい意味で驚かされたのが、2018年のドラマ『大恋愛~僕を忘れる君と』(TBS系)でした。 本作は戸田恵梨香さんが若年性アルツハイマーにおかされ記憶を失っていく主人公、ムロさんが主人公の恋人で健気に支えていく準主役を演じた本格ラブストーリー。 彼の役は明るいキャラクターでしたが、産まれてすぐに親に捨てられたというつらい過去があり、恋人は自分のことを忘れていくといった悲劇性のある内容だったため、コメディ作品のイメージが強いムロさんが抜擢されたのは意外でした。 けれど本作できっちりとシリアスな演技も披露し、ムロツヨシという役者が硬軟演じ分けられるのだということを見せつけ、役の幅を広げたのです。 2020年には盟友である福田雄一さんが監督・脚本を務めた『親バカ青春白書』(日本テレビ系)で、GP(ゴールデン・プライム)帯の連ドラに初主演。大学に入学した娘(永野芽郁さん)を溺愛するあまり、父である自分も大学生になって近くで見守っていくという、設定を聞いただけでもおもしろそうなコメディで、ムロさんと福田さんならではの笑いに包まれた作品となっていました。 昨年も松本潤さん主演の大河ドラマ『どうする家康』(NHK)で豊臣秀吉役を演じたり、10月期のドラマ『うちの弁護士は手がかかる』(フジテレビ系)で主演したりと、コミカル演技とシリアス演技を巧みに使い分けているのです。 筆者は個人的に、昨年1月期のドラマ『星降る夜に』(テレビ朝日系)が好きだったのですが、主人公の産婦人科医(吉高由里子さん)に、娘の出産の際に妻を殺されたと逆恨みする役をムロさんが演じており、強く記憶に残っています。 この作品の彼は、コミカル演技は1ミリも出さずに怪演。狂気的な言動で主人公を最終話まで苦しめ続けるという役どころだったのですが、妻を亡くしたことが引き金でストーカーのようになってしまったという切なすぎる内面の機微を、繊細な演技で見事に表現していました。 こうして、いまや押しも押されもせぬ売れっ子俳優となっているのです。