<春に輝け・常総学院の挑戦2021>選手紹介/7 鳥山穣太郎左翼手(2年) 自分の役目でチーム貢献 /茨城
グラウンドを出るのは、いつも最後と決めている。練習後にはスタッフ陣が整備してくれるが、それでも、帰る部員たちの足跡が残る。「自分が帰るのは、そこを整備してから」。副主将としての意識がそうさせる。 2020年秋季県大会の時期、体調不良で体重が10キロ落ちた。1週間寝込み、復帰した頃には自分のフォームを忘れていた。 関東大会でもレギュラーに入れず、以降、無我夢中で素振りを繰り返した。「今できることを最大限やれば、結果はついてくる」。そんな家族からの言葉を支えに、バットを振り続け、昨年暮れの紅白戦では、ホームランを放ち、成果を感じた。 しかし、島田直也監督からは「打撃に適当さがみえる」と言われた経験もある。三輪拓未(2年)とともに、チームに2人いる副主将の一人。三輪は1年から唯一レギュラーとして出場するなど、プレーでチームをけん引してきた。 「野球以外の面でチームを引っ張ることはできないのだろうか」。島田監督の指摘を受けて以降、ゴミ拾いなども率先してやることが自分の役目と心に決め、チームを盛り上げるための声かけにも心を配る。 副主将として、何ができるのか。大きな役割を考える日々が続いている。=つづく ……………………………………………………………………………………………………… ◇選手データ ▽東京・日本大学第二中出身 ▽身長178センチ、体重80キロ ▽右投げ、右打ち