え? いたの!? 実はACミランの下部組織出身だった選手(6)今や大人気の名将! 「小さな天才」と呼ばれたのは?
イタリアの名門ミランでは多くの才能が育つ。それだけに競争は激しく、トップチームに生き残れるのはほんの一握りだ。しかし、トップチームで輝けずとも、その後のキャリアで華を咲かせる選手もいる。今回は、選手や監督として成功を収めてきた、“実は”ミラン下部組織出身の主な人物を紹介する。
MF:ロベルト・デ・ゼルビ(イタリア) 生年月日:1979年6月6日 ミラン通算成績:0試合0得点0アシスト イタリア北部ブレッシャ生まれのロベルト・デ・ゼルビは、指導者として、サッスオーロ時代にイタリア全土にその名を轟かせ、ブライトンで世界にその名を知らしめたが、現役時代は下部リーグを主戦場とし、セリエAの出場は、ナポリに所属した07/08シーズンの3試合にとどまる。 しかし、少年時代はトップ下で左利き、視野が広く、非凡なテクニックを備えていたことから、ミランで活躍したレジェンド、デヤン・サビチェビッチになぞらえ「ピッコロ・ジェニオ(小さな天才)」の異名を持つほどだった。16歳の1995年、オラトリオ(教会に付属する児童施設)で友人たちとサッカーをしていたデ・ゼルビは、ミランのスカウトの目に留まり、下部組織入りを掴み取った。 「最も魅力的な選手は(ズボニミール・)ボバンだった。自分にも、感じがよくて『タレント(才能)』と呼んでくれたよ」とエピソードを明かすと、「自分が幸運だったことは、ミランで育ったことだ。当時は、(ファビオ・)カペッロが指揮し、多くの一流の選手がいたからね」ともコメントした。結局トップチームで出場することはなく、その後も選手として大成することはなかったデ・ゼルビだが、指導者として成功したヒントが、このミラン時代にあるのかもしれない。
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