CRYAMY全国ツアー『人、々、々、々』【対談⑥】CRYAMY・カワノ×時速36km・仲川慎之介
── それでCRYAMYが前に進めているというのもすごいことだと思いますし、やっぱり自分たちにないものがあるからお互いに憧れるんでしょうし。 カワノ そうですね。結局、自分に持ってないものを見るときが一番感動するじゃないですか。それがやっぱり慎ちゃんには強くあるんですよ。 仲川 うん、それはでも俺からも見てもまったく一緒ですね。 カワノ 僕が今回のツアーを呼んでいる人たちは特に、僕がリスペクトするバンドだけを呼んでいる感じなので、そういう感情はやっぱりそれぞれに対してあるし、その中でも慎ちゃんは特別ですね。 仲川 でもメンツを見て、本当の意味でこれはCRYAMYにしか作れないツアーだなって思いますね。世代もいろいろなバンドが集まっていて、これの共通点って何かと言ったら、めちゃめちゃかっこよくて、CRYAMYが尊敬しているっていうバンドっていう。それが一発で見て取れるというか。打算なく、そういうのを集めているのはかなり友達としては誇りですね。かなりロマンチックで、かっこいいなと思います。 ── そういうツアーの最後の4本っていうのを時速36kmとw.o.d.という、同世代のバンドとやるっていうのも意味がありますね。 カワノ それこそコロナ禍に入る前、最後にやったフルキャパシティのライブが、仙台で時速とw.o.d.とスリーマンだったんですよ。だからそれも回収したような感じが今振り返ったらするなって。 ── この先、お互いに期待することはありますか。 仲川 CRYAMYはこれまでいろんな血を吐き出してきたバンドで、今度の(6月の)野音もそうだと思うんですよ。で、毎回、「これで終わりだろ、CRYAMY」みたいなことを思うんですよ。「これ以上どうするの?」みたいな。だからこの後期待することってめちゃめちゃ難しいです。新しい音楽聴きたいな、ぐらいですかね。毎回それだけなんですよ。 カワノ 逆に時速にはとっとと売れてほしいなと思ってます(笑)。彼らが売れてくれないとっていうのは出会った時から思ってるんで。変な意味でじゃないですよ。時速みたいなバンドがちゃんとたくさんの人に観てもらえるっていうことが一番健全であると俺は思うので。時速はポップスの領域にも届き得るパワーのあるバンドだと思うので、いってもらわないと困るぞと。本当に時速にはいい未来しか待っていないと思うので。 Text:小川智宏 <公演情報> CRYAMY WORLD TOUR 2024 『人、々、々、々』 ※終了公演は割愛 2月25日(日) 岡山・CRAZYMAMA 2nd Room w/天国注射 3月2日(土) 福岡・LIVEHOUSE CB w/LOSTAGE 3月3日(日) 熊本・Django w/LOSTAGE 3月15日(金) 兵庫・神戸太陽と虎 w/Analogfish、KING BROTHERS 3月16日(土) 香川・高松TOONICE w/Analogfish 3月20日(水・祝 )福島・club SONIC iwaki w/時速36km 4月6日(土) 新潟・GOLDEN PIGS RED STAGE w/w.o.d. 4月7日(日) 石川・金沢van van V4 w/w.o.d. 4月14日(日) 北海道・札幌SPiCE w/時速36km CRYAMY特別単独公演『CRYAMYとわたし』 6月16日(日) 東京・日比谷野外大音楽堂