<ずっとあなたを待っていました>兄のナ・イヌ“ジンソン”ですら知らなかった、レン“ジヌ”の出生の秘密が明らかに…
オンライン動画配信サービス「Hulu」にて、全話独占配信中のHuluプレミア「ずっとあなたを待っていました」。第9話では、ジンソン(ナ・イヌ)とジヌ(レン)兄弟の秘密が描かれた。本記事では、考察を踏まえながら第9話を振り返る。(以下、ネタバレを含みます) 【写真】ナ・イヌ“ジンソン”に真実を打ち明けるチャン・へジン“ヨンヒ” ■「ずっとあなたを待っていました」とは 本作は、韓国で注目の若手俳優とベテラン俳優が一堂に会することで話題を呼んだミステリーサスペンスドラマ。ある日、50年間大きな事件が起きていない平和な町で殺人事件が発生し、血気盛んな地元の刑事オ・ジンソンは、検事たちと共に捜査を開始する。そんな中、彼の家族が事件に巻き込まれてしまう。そして事件の真相を追い求めるごとに、自分の家族の隠された秘密や欲望が明らかになっていき、オ・ジンソンは衝撃の真実へとたどり着く――。 キャストには、「哲仁王后 ~俺がクイーン!?~」などのテレビドラマを始めバラエティ番組でも活躍が目覚ましい俳優ナ・イヌが主演の刑事オ・ジンソン役に抜擢。また、「アゲイン・マイ・ライフ ~巨悪に挑む検事~」といった話題作に出演し、注目の若手の1人とされるキム・ジウンが検事コ・ヨンジュ役を、「ダリとカムジャタン~真逆なフタリ~」のクォン・ユルがヨンジュの同僚検事のチャ・ヨンウン役を、ボーイズグループ・NU'ESTのレンがジンソンの弟・ジヌ役を務めている。 その他にも、ドラマ「愛の不時着」や映画「パラサイト 半地下の家族」などのヒット作に出演するチャン・へジンが主人公の母親ホン・ヨンヒ役を、時代劇「鉄の王 キム・スロ」やドラマ「優雅な一族」など数多くの作品に出演するぺ・ジョンオクがヨンウンの母親ユ・ジョンスク役を演じる。 ■空港で見失ったギヨンが焼死体で発見される… 前話にて、海外に逃亡しようとしていたギヨン(イ・ギュハン)。結局ジンソン(ナ・イヌ)たちは空港で見つけることができず、防犯カメラにもギヨンの姿はなかった。 そんな時、なんとギヨンが焼死体で見つかったという連絡を受ける。駆け付けたところ、遺体はDNA判定が困難なほど損傷していたが、近くにギヨンのパスポートと携帯が捨てられていたこと、また歯形が一致したことやヨンウン(クォン・ユル)のスマホに遺書のようなメッセージが送られていたことから、ギヨンの自殺という形で事件は収束した。 その頃、ヨンウンの母・ジョンスク(ぺ・ジョンオク)はカフェである女性と会う。その女性はジョンスクに「費用を使うことはありませんでした」「ご子息はお元気ですから、処理費用はいりません」と言って、現金が入った封筒を差し出す。女性はさらに韓国で開く展覧会の招待状を渡しながら「招待します。会長の息子であるジヌにもね」と伝える。どうやらこの女性はジヌの母親のようだが、“ジヌの死”は知らない様子だった。 一方検察では、早々に仕事に復帰したヨンジュ(キム・ジウン)がミンギュ(チョン・サンフン)の取調室へと向かう。ミンギュの主張はこうだ。事件発生1年前、久しぶりにギヨンと再会したミンギュは、冗談で妻の悪口を言っているうちにギヨンに唆され、連続殺人事件の話に発展したという。 “すべてはギヨンが指示したことだ”と言い張るミンギュだったが、ミンギュが妻を殺している動画をヨンジュが見せると、膝から崩れ落ちる。結局ミンギュは妻の殺害や検事2人の監禁への関与や、セクハラ発言などにより刑務所に入ることとなった。 こうして一連の事件は解決となったが、ヨンウンはギヨンの自殺に対して“疑わしい点がある”と、秘密裏に捜査を続けることを決める――。 ■ジヌの出生の秘密が明らかに… ジンソンがジヌ(レン)の事件の捜査でウジンへ戻ると、自分と誕生日が同じだと聞かされていたジヌの誕生日会が開かれているのを見て疑問を抱く。そこでヨンヒは、腹を括ったかのように「ジヌはあんたの実の弟じゃない」と、真実を打ち明け始めた――。 ヨンヒがジンソンを妊娠してソウルにいた頃、隣の部屋に住む貧乏な女子大生の面倒を見ていたことがあった。そしてヨンヒがウジンに戻る際、女子大生に新しい靴をプレゼントし、連絡先を渡して別れた。その後、食堂で忙しく働くヨンヒのもとに、シングルマザーとなったあの女子大生がやって来る。彼女は赤ん坊をおぶりながら食堂や漁の仕事を手伝い、ヨンヒとまるで家族のように過ごすようになる。 そんなある日、彼女はヨンヒにもらった靴を海岸に並べ、突如姿を消してしまう。警察はこれを自殺と処理し、赤ん坊を手放せなかったヨンヒはそれから自分の子として育ててきた。そして、その赤ん坊こそがジヌだったのだ。 ジヌが高校生になったある日、自殺したと思われたジヌの母親が、ジヌを引き取りに再びウジンにやって来た。しかしジヌはこれを拒否し、ウジンでの生活を選択。ジヌはジンソンに心配をかけまいとこのことを口止めし、今まで実の兄弟のようにジンソンに接してきたのだ。全てを知ったジンソンは、「人生は何一つ簡単じゃない」と何も知らなかった自分を責め、必ず死の真相を突き止めると心に誓うのだった。 一方、ウジンに向かったヨンウンは、ヨンジュに「君と結婚したい」とプロポーズする。ヨンジュもヨンウンが好きだと答えるが「今じゃない」と伝え、ジヌの事件の真相が分かったら再度話すことに。ヨンウンはそんなヨンジュに、“心臓の移植手術を受けたこと”を告白する。 その頃、ジンソンはヨンヒからドクター・チュ(キム・ヒョンムク)が書いたジヌの日記を見せられる。ジンソンは日記を読むなり急いでドクター・チュのもとへ。するとドクター・チュは、チンジンメディカルセンターのウノに頼まれて、ジヌの行動や様子を詳細に書いていたこと告白するのだった――。 ■ジヌとチンジンメディカルセンターには深い関係があった? ウノに頼まれジヌを監視し、記録を取るように頼まれていたドクター・チュ。ヨンウンの移植手術の時期とジヌの脳死の時期が重なっていたことから、もしかしたらジヌの心臓をヨンウンに移植するために、ウノは日頃のジヌの健康状態をドクター・チュに監視させていた…という可能性が考えられる。 さらに、第9話ではジンソンとジヌが実の兄弟ではないということが明らかになった。ジヌの母親は第9話前半でジョンスクとカフェで話していた女性だと推測できるが、女性が処理費用としてジョンスクから受け取った現金を返したことから、もともとジョンスクに「会長(ジョンスクの夫・ジョンチョル)との間の子を処理しろ」と頼まれていたのかもしれない。 だとすると、ジヌはジョンチョルの実の子にあたり、ヨンウンと異母兄弟ということになりそうだ。いずれにせよ、ジョンスクを含めたチンジンメディカルセンターとジヌには、何らかの関係があったと言えるだろう。 ◆文=ザテレビジョンドラマ部