【Jリーグ】大阪勢が躍進!首位浮上のセレッソ大阪小菊監督「ここから一気に加速する」ガンバ大阪決勝ゴールの三浦弦太「この勝利は大きい」GW最終日の大阪ダービーへ
ガンバ大阪ーサガン鳥栖 先制は鳥栖
大阪を拠点とするもう一つのチーム、ガンバ大阪は、14日(日)、ホーム吹田スタジアムにサガン鳥栖を迎えました。ここ2試合は、いい内容のゲームをしながら、ちょっとしたミスが重なって、悔しい敗戦が続いていたガンバ。この試合も前半からサガン鳥栖を押し込みますが、一瞬のスキをつかれて失点。嫌な空気が漂います。 しかし、この日は、違いました。焦らずボールを丁寧につなぎながら反撃に転ずると、前半終了間際のラストワンプレー、FKのこぼれ球を、3試合連続でスターティングメンバーに起用されている坂本一彩選手が執念で押し込んでゴール、パリ五輪出場を狙う逸材の値千金のゴールで追いつきます。 サイドの代わった後半、その坂本選手が持ち味を発揮して、試合の流れを引き寄せます。後半10分、一瞬のスピードでマークを振り切ると、左サイドから中央に走りこんできたウェルトン選手へ絶妙のスルーパス。DFのウラに抜け出したウェルトン選手が後ろから倒され、得点機会を阻止した(DOGSO=ドグソ)として、堺屋佳介選手にレッドカード。一気に試合の流れは、ガンバに傾きました。 しかし10人になって、戦い方が明白になったサガン鳥栖。ゴール前に分厚いブロックを敷いてガンバの攻撃を跳ね返し、カウンターを狙う戦術に切り替えます。ガンバも攻撃的な選手を投入して得点を狙いますが、サガンのディフェンスの前に、なかなかゴールをこじ開けることができません。 逆に、一瞬のカウンターで、あわやのピンチを招きます。しかし、ガンバの守護神、一森純選手が落ちついた対応、さすがの駆け引きで相手選手との1対1を制してピンチを防ぎました。
引き分け濃厚かと思われた後半の54分、ダニエル・ボヤトス監督が「どんな選手であっても、フォアザチームが最優先のプレー選択を求めている」というガンバの魂がついに実を結びます。 時間がない中、宇佐美貴史選手が仲間を信じてゴール前に送り込んだボールをジェバリ選手が丁寧に胸で落とします。そのボールを、最後のチャンスと判断してゴール前に上がっていた三浦弦太選手が豪快に振り抜いてゴール。サポーターの目の前で、勝利を手繰り寄せる一撃を叩き込みました。
試合を決めたDF三浦「この勝利は大きい。」
ストライカーのエゴをすてて、良いポジションにいる仲間にボールを落としたジェバリ選手。ディフェンダーであっても、ここ一番でチームの力になれればと、日ごろからシュート練習を積み重ねてきた三浦選手。フォアザチームの精神が生んだ終了間際の劇的なゴールで、ガンバが5試合ぶりの勝利を飾りました。 「この勝利は大きい。これからも自分たちの戦いかたを信じて、上に向かっていくことができる」と語った三浦選手。ゴールデンウイークの最終日、5月6日にホームで現在首位のセレッソとの大阪ダービーを前に、チームが上昇していく手ごたえを口にしました。