岡山県警、顧客情報流出で男逮捕 NTT西子会社から900万件
NTT西日本の子会社NTTビジネスソリューションズ(大阪市)から900万件を超える顧客情報が流出した問題で岡山県警が、データを不正に持ち出すなどしたとして、不正競争防止法違反の疑いで、子会社の派遣社員だった60代の男=兵庫県芦屋市=を逮捕したことが31日、捜査関係者への取材で分かった。 NTT西グループとして過去最大規模となる情報流出で、これまでに多くの企業や自治体に被害が及んでいる。男は子会社から持ち出したデータを複数の名簿業者に売却していたとみられ、県警が漏えいの手口や流出経路を詳しく調べる方針。 県警は2022年3月、約400万件が漏えいした可能性がある山田養蜂場(岡山県鏡野町)から相談を受けていた。NTT西側によると、23年7月に警察から連絡があり、流出を確認したという。 NTT西側は23年10月にデータの不正持ち出しを公表。12月には漏えいした顧客情報が約928万件で、被害を受けた企業や自治体が69団体に上ると明らかにした。