川湯公衆浴場改装 営業を再開 新名称は「湯吉」
建物の老朽化や経営陣の高齢化で2022年10月に休業した北海道弟子屈町の「川湯公衆浴場」(町川湯温泉3)が12日、リニューアルして営業を再開した。釧路市で「なつかし館『蔵』」を運営する明吉左官店(釧路市材木町、中野吉次社長)が運営を継承、より快適で昭和を感じられるレトロな雰囲気へ改修した。初日から再開を待ちわびていた地域住民や観光客がひっきりなしに訪れた。 中野社長の名前から同浴場を「湯吉」と命名。昭和の古き良き物品を集めた「なつかし館」のコンセプトを生かし、休憩室には弟子屈や稚内などのペナントや釧路ゆかりの映画のポスター、昭和のおもちゃなどを展示している。浴室には子供風呂やシャワーなどを新設。壁には、クラウドファンディングで集めた資金で、男湯は硫黄山、女湯は摩周湖のモザイクアートを描いた。 埼玉県から夫婦で訪れた雄鹿温美さん(77)は「何度か来たことがあるが、前よりもきれいで、いい雰囲気になった」と話していた。入浴料金は大人500円、子供300円。町民は大人300円、子供200円。受け付け時間は午前11時~午後6時。水曜定休。
釧路新聞