年収600万ですが、遊び呆けていたため貯金は0円です……。貯金がないと結婚は厳しいでしょうか。
年収には個人差がありますが、得た収入をどのように使うのかも人それぞれです。年収600万円であれば、平均的な年収よりも多いでしょう。 しかし、それで貯金が0円ということは、日々の生活で一般的な人よりも多くのお金を使っているといわざるをえません。今回は、年収600万円かつ貯金0円の人が結婚をするのは厳しいのかについて考えてみましょう。
多くの独身者が結婚相手に求めるもの
結婚にはお金の問題がつきまとうという意識をもっている人もいるでしょう。実際のところはどうなのでしょうか。 内閣府 男女共同参画局の「令和3年度 人生100年時代における結婚・仕事・収入に関する調査報告書」によると、結婚相手にお金に関する事柄を求めている独身者は少なくありません。 20~39歳までの独身女性のうち32.6%が、結婚相手に「満足いく経済力・年収」を求めています。独身男性で同様のことを求めているのは、5.8%です。 また、同じく女性は29.5%が「金銭感覚が近い」相手を望んでいます。これは男性も比較的多く、21.7%でした。さらには女性の15.1%が、「正規雇用」であることを結婚相手に望んでいます。男性は4.4%でした。 こうみると、やはり経済力や金銭感覚が、結婚相手を選ぶ際に重要な要素の一つとなっていることは否定できません。
結婚にはお金がかかる?
そもそも、結婚をすると本当にお金がかかるのか気になる人もいるでしょう。ここで、総務省統計局による「令和4年 家計調査」から、世帯あたりの支出額をみてみます。1人暮らし世帯の1ヶ月あたりの平均消費支出額は、約16万1000円でした。 一方で、2人以上の世帯の平均消費支出額は、約29万円となっています。その差は10万円以上です。生活水準は下げることなく、かつ貯金が0円の状態で、収入のあまり多くない人や無職の人と結婚する場合は、初月から赤字になってしまう可能性があります。 また、結婚そのものにもお金はかかるでしょう。結婚式や披露宴などを催すには、多くの資金が必要です。令和4年の「ゼクシィ結婚トレンド調査」では、挙式・披露宴・ウエディングパーティーの費用の総額は、303.8万円と推計されています。 それに対して、ご祝儀の総額は180.4万円です。貯金が0円であれば、結婚式や披露宴すら行えません。