アウディ、ポルシェ、フォルクスワーゲンのEVオーナー向け、150kW急速充電器が稼働開始。設置箇所はさらに拡大
VWグループのEV拡販に向け独自充電インフラを強化
2023年12月20日、アウディジャパンとポルシェジャパンは、販売店をはじめとして宿泊施設やオフィスビルなどに展開している自社ブランドEVのオーナー向け急速充電器をアップデート。充電出力を150kWとしての運用を開始した。 【写真】アウディ/ポルシェの充電施設を見る アウディジャパン、ポルシェジャパン、フォルクスワーゲンジャパンの3社が共同で進めているCHAdeMO規格の急速充電器ネットワーク「プレミアム チャージング アライアンス(PCA)」は、同3ブランドのEVユーザー向けに整備されているシステムだ。専用のスマホのアプリ「Premium Charging Alliance」を介することで、全国に約380カ所以上(2023年末予定)ある充電ステーションを利用できるというもの。 急速充電器の種類は従来からあった90kWに加えて、より高出力な150kW急速充電器「アウディ ウルトラ チャージャー」と「ポルシェ ターボチャージャー」が2020年から導入されはじめたものの、当初は出力を抑えた90kWとして運用されてきた。そして今回、150kW急速充電器のソフトウェアアップグレードが行われて、スペックどおりの出力での稼働が始まったというわけだ。 設置台数は合計で163基あり、PCA加盟ブランドのアイディ Q4 eトロンやポルシェ タイカン、フォルクスワーゲン ID.4などといったEVをより短時間で充電できるようになる。 しかもアウディは、EVを扱うe-tron店に設置されているすべての急速充電器を、2024年上半期までに150kWにアップグレードするという。